「主張」と「苦情」の違い
「クレーム」という単語は誤解されている。
claim ...正当で当然の権利として要求する。損害賠償、支払い要求など。
complain ...不平、苦情、グチ
だから、先に示した「三角ロジック」の本の中では
主張(claim)・・結論
となっている。
人はそれぞれ自分を主張する権利がある。
それをクレームと呼んで「迷惑」のレッテルを張るのは問題だ。
むろん、聞く側は100%主張を受け入れる必要はない。
◆100%受け入れられるとは限らない前提で主張をし、
◆100%受け入れるとは限らない前提で主張を聞き入れる。
日本にはそのルールがないから
クレームを言えば全部要求が通るつもりの主張が多い。
そしてクレームを言われた側は、要求を全て聞き入れなければと身構えてしまうため、逆に門前払いしてしまう。
また「クレーマー」のレッテルを貼られのが嫌だから、自分の正当な主張もあきらめてしまう。
主張をする側が「ダメでもともと」くらいの気軽な態度で主張し、
主張を聞く側が「不当な要求には屈する必要はない」という確固たる信念で、オープンに主張を聞き取るようになった時、日本にもようやく「議論の文化」が根付くのだと思う。
「クレーム」という単語にマイナスイメージが張り付いているうちは「議論の文化」は根付かない。
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