「ミニ道徳」のすすめ
「ミニ道徳」というワードを知ったのは、2年前に愛知教育大学の鈴木健二氏の話を聞いてからだ。
45分の授業準備が大変だと思うと、道徳の時間そのものが敬遠されてしまう。ならば、短くていいから道徳の授業実践をきちんと積み上げようという意味合いだった。
昨年の教え方セミナーの講座の中にも「ミニ道徳」を入れた。
次のような趣旨であった。
◆5分で語るミニ道徳
教師の長話は、成果が上がらないことがあります。5分程度で語る人物エピソードや最先端の話は子どもの印象に残ります。
道徳の最後の説話、朝の帰りや帰りの会の先生の話、すきま時間のおしゃべりなど、5分の語りのストックがあると、子どもは先生の「お話しタイム」が大好きになります。
・・5分あれば、かなり中身の濃い話ができるという判断だ。
さて、道徳指定校である愛知県蒲郡市西浦小学校の取組の様子が教育新聞(愛知県版3586号)に掲載されており、その中に「3分間道徳」の記載があった。
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普段から道徳的な教材探しに取り組み、地域教材に限らず、それらを用いて「朝の会」など日常の短い時間の中でも道徳性を養っていく。道徳教育は学級経営であると考え、子供の道徳性を日々養い、教師の力量を高めるためにも、3~5分間のミニ道徳の積み重ねが大切であると考える。
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「道徳的な話」と言うとハードルが上がってしまうから「心に残った話・ちょっといい話」でかまわない。
ミニエピソードを子どもに日常的に語れたら、1年の蓄積は大きいだろうなと思う。
特にオリンピックは「ちょっといい話」の宝庫である。情報収集のビッグチャンスである。
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