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May 28, 2018

「マイクロマネジメントvsマクロマネジメント」


『最高の仕事ができる幸せな職場』には、細かな指示を出すマイクロマネジメントに否定的な記載がある。

◆わたしたちは、無理矢理押しつけられたものには、激しく抵抗する。職場におけるマイクロマネジメントは、管理者に対するリアクタンスを引き起こす(P177)
◆プロジェクトの期限が厳しく、プレッシャーを感じるときは、あらゆる面で細かく指示をしたくなるかもしれないが。だが、それはいけない。マイクロマネジメントは自主性を阻害し、チームの長期的な成長を妨げ、率先して行動する余地を奪う。(P185)

 手順の微細について事細かく指示を出すのが、マイクロマネジメント。
 その対極にあり、方針を示して本人に任せるのが、マクロマネジメント。

・・・いつも、どこでも、「自主性の尊重」は善であり、強制や強要・手取り足取りの指導は悪であるような論調が目立つ。
 しかし、極論を言うつもりはないが、新卒教師に「自主的にやってみろ」は、あまりに無謀であり無責任である。
 (結局、責任だけは管理職に飛んでくる)。
 だから、ただ一方的に「マイクロマネジメントはやめる」と書かれると、ためらってしまう。
 
 さて、「マイクロマネジメントvsマクロマネジメント」というサイトがあって、ここは双方のいいとこどりを主張している。
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 仕事の習い始めのジュニスタッフがチームにいる場合には、いわばティーチングのフェーズなので、マイクロマネジメントはとても有効です。
 仕事にすっかり慣れ、効率よく効果的な仕事の進め方を習得した段階で、マイクロマネージは最小限にし、マクロマネージへと切り替えます。

 よく耳にするエラーは、
•ジュニアスタッフにマクロマネージをした結果、遊んでしまってパフォーマンスがでない。
•シニアスタッフにマイクロマネージをした結果、嫌がられて逃げられた。

というものです。

 ジュニアスタッフは、よっぽど鼻がきく人でなければ大局的なディレクションをしただけでパフォーマンスを上げることは難しいでしょう。箸の上げ下ろしとまでは行かなくても、仕事のイロハを教えてあげる必要があります。
 シニアスタッフは、仕事のイロハをしっかり理解した人ですから、いまさら箸の上げ下ろしなんて言われたくない、というプライドが身についています。こういう方にマイクロマネージ---細かなことを指示しすぎてしまうと、モチベーションの低下に結びつきます。ボスはしっかりと、方向を示し、戦略を提示し、実行を促す。これで良いのです。
 
 現実に起こり得ることでいえば、本人はシニアだと思っているのに、ボスはジュニアだと評価している場合です。
本人はマクロマネージされたいのに、ボスはマイクロマネージをしてくる。いやほんと、とってもよくある話です。
http://blogs.itmedia.co.jp/newtype/2011/01/vs-3226.html より一部改変
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 まさに「号令―命令ー訓令」のステップを想起させる例だ。
 1学期は「マイクロマネジメントで「教えてほめる」、
 その後は、次第に「マクロマネジメント」で任せてみる
というステップの踏ませ方が、指導者側の腕の見せ所なのだ。

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子どもの潜在力を引き出す12の条件

 Kofman


『これが答えだ! ~部下の潜在力を引き出す12の質問~」カート・コフマン(日本経済新聞社)。
生産性が高い組織と低い組織のちがいを明らかにしたアメリカの調査会社ギャロップ社の12の質問。

①自分が何を期待されているかを知っている
②必要な材料(情報)や道具を与えられている
③もっとも得意なことをする機会を与えられている
④良い仕事を認められ,褒められている
⑤誰かが気にかけてくれている
⑥誰かが成長を促してくれる
⑦自分の意見が尊重されている
⑧会社・仕事の使命・目的が重要だ
⑨同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
⑩職場に親友がいる
⑪誰かが私は進歩したと言ってくれた
⑫仕事について学び、成長する機会がある

 本当に学級づくりと同じだな。
 子どもの自尊感情を高め、自主性を促し、即時評価をし、いつも後方で見守っててくれる学級担任と仲間の存在。
 常にチームで1つ上を目指し、成長していく野武士のような集団。

 「名選手は名監督にあらず」とよく言われるが、Q12を意識して学級づくりを成功させてきた担任教師なら名管理職になれると思う。

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職場づくりの発想を、学級づりに活かす

 Saikou

 『最高の仕事ができる幸せな職場』ロン・フリードマン著(日経BP)は、たくさん付箋を貼った。

 社会心理学者のムザファー・シェリフが主張する「職場での友人関係を維持する手法」に言及する箇所がある。P147~150

 友人関係を促すのは、「楽しみ」を共有することではなく、「ともに闘う」ことだと言う。
 たとえば、キャンプ場の給水を止めて2つの少年グループが協力しなければならない状況を設定すると、この問題を協力して解決した後は、2つのグループの不和が収まったのだと言う。
 協力しなければ達成できない困難な課題を出すことが、チームを束ねるカギなるというのは、まさに「雨降って地固まる」の手法だ。

◆上位の目標は、不和を解消する助けとなるし、不和を防ぐにも使える。
共通の目的のために努力していると感じれば、友人関係が生まれる条件が緩和される。

 これが、本書の第5章「他人の集まりをコミュニティに変える」の一節だ。

  一緒に働くには、「ただの知り合い」よりも、「友人」の方がいい。
 
  「知り合いグループ」は、1人で取り組むのを好み、必要なときだけ話す。
  「友だちグループ」は、意思疎通を図り、積極的に励まし合い、アイデアを批判的に評価し、話がずれたときはそれを伝えた(つまり、問題がある時はお互いに忌憚なく注意し合えるということ)。
 職場に「親友」がいる従業員は、より集中力が高く、より熱心で、より会社に忠実であることが研究によってわかっている。

・・・無論、これは職員チームにも言えることだが、学級組織も同じである。
 学級がいつまでも他人同士の集まりでは機能しない。
 1学期半ばのこの時期に学級の動きに差が出るのは、子供たちの関係を「他人」から「知り合い」、「友だち」へと移行させるための支援を担任が実行しているかで差が生じてくるからである。
 団結を促すための策は、たとえば、イベントであり、学級の問題解決である。
 みんなで一致団結して事を成し遂げる機会を意図的に作り出して行くことが学級づくりのポイントなのだ。

 本書では、「職場内コミュニテイが形成される種を蒔く(P152)」という言葉が出てくる。

 コミュニテイを形成するための種まきを学級担任は行っているか、そこを自問自答してほしいな。

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May 12, 2018

「イコールの力」=「言い換える力」=「paraphrase」

  「日経アソシエ」5月号の齋藤孝氏の連載の見出しが刺激的だった。

「豊富な語彙と言い換える力が人を動かす武器になる」

◆いかに自分の意思を的確に伝え、なおかつ相手のモチベーションを高めるか。これを実現させるのが、豊富な語彙を駆使して言い換える力だ。

◆知っている言葉が少ないと、会話やニュースに対する読解力が落ちます。自分の意見や感情を的確に表現することもできません。

・・・語彙が大切なことは先にも書いたが、私はむしろ「言い換える力」に注目したい。これも先に書いた「イコール」とつながるからだ。

  「言い換え」は2方向ある。

(1)簡潔に言い換える・抽象化する・要約する。
  「かいつまんで言うと」「一言で言うと」「要するに」

(2)詳細に言い換える・具体化する・敷衍する。
  「詳しく言うと」「分かりやすく言うと」「具体的に言うと」
  「別の言い方をすると」

 「敷衍」は、あまりなじみのない言葉だが、辞書的には「趣旨をおし広げて説明すること。例などをあげて、くわしく説明すること。」である。
 
 説明型のテスト問題には、「簡潔に言い換える」「詳細に言い換える」の双方向があり、この2つの表現の往復活動が、記述式の読解力(読解表現力)の基盤になっていると考えている。

 しかし、「受験国語の神様」とも呼ばれた松本成二氏の『[現代文の科学的研究] I 評論編』 (あずみの書房、1990年)に、「要約」と「敷衍」がセットであるように述べてあることに、ごく最近気づいた。

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 文章法の原則(付7)
 簡単な要約(summary)の原則

 簡単な要約(summary)は、次の形が普通である。
主題(topic)+分析(anaiysis)

 分析(anaiysis)は、敷衍(paraphrase)といっても同じであるが、詳しく説明すること。実例や比較や比喩が表れるのはその後の話である。========================

 
 英単語の理解が足りなくて、苦しい。

◆「主題」」+「分析」=「要約」
◆「分析」と「敷衍」は同義

という記述には驚いたが、

◆「分析・敷衍」と「実例・比喩」は別。

にも驚いた。一般的な辞書の意味である「敷衍=例などをあげて、くわしく説明する」と一致しないからだ。


★ paraphrase
 【自他動】
〔分かりやすく〕言い換える
  ・Let me paraphrase you. : 〔言い換えると〕つまりこういうことですね。
 ・Can you paraphrase that poem in normal spoken English? : その詩を普通の話し言葉の英語で言い換えてもらえますか。
【名】
1.〔語句などの易しい〕言い換え、置き換え
2.〔教育や研究用の原典の〕敷衍、解釈
3.《音楽》〔原曲の自由な〕改変、パラフレーズ

 「paraphrase」の概念は「詳細に言い換える・簡潔に言い換える」の両方を含んでいるということか。
 「言い換える」を2つに分けた自分の規定が、勇み足だったということになる。
 ただ「説明sなさい」と問いを発する場合、あるいは、「説明しなさい」という問いを読み取る場合には、それが、どっちの言い換えを求めているのかをしっかり把握すべきであろう。

 


 

 

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「語彙力が高い人の特徴は読書の幅広さ」という記事を見つけた。

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 語彙力向上のかなめは「ノンフィクション」を含む読書の幅広さ

 読むことがある文章や本の種類と語彙力の関係を見てみると、新書や実用書などのノンフィクションや新聞を読む人の語彙力が高いということがわかりました。
ただ、ノンフィクションや新聞だけを読んでいれば語彙力は向上するのかというと、そうではないようです。
読む本や文章の種類によってグルーピングした結果では、「新聞、ノンフィクションを含む複数分野」を読む人の語彙力が最も高く、
幅広いジャンルの読書をする人のほうが、語彙がより高い傾向にあることがわかります。

http://benesse.jp/kyouiku/201708/20170802-2.html
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 ふだんの会話では絶対使わないような言葉が、書物という異次元の世界では出てくる。
 日常会話ではとうてい使わない抽象語句に慣れ親しむには、ノンフィクションや論説文がよい。
  感情表現を豊富にしたいなら小説がよい。
 漫画が読書としての価値が低いのは、会話文が多く、使用語彙が平易すぎることだ。それに「描写」については文字表現がない(それは長所でもあるが)。

 たとえば「平和・安らぎ」に関する以下の四字熟語。全部初耳であった。

(1)「安心立命(あんじんりゅうみょう」
「あんしんりつめい」とも読む。安心は仏教用語,立命は儒教の用語。すべてを絶対のものにまかせて、心が動揺しないこと。

(2)「地平天成(ちへいてんせい)」
 世の中が平穏に治まり、全てのものが栄えていること。「平成」の原典の一つ。

(3)「内平外成(ないへいがいせい)」
 国の内側がよく治まっており、外交も特に問題がなく、とても平和な状態のこと。
「地平天成」と同じく元号「平成」の由来とされる語。
「内平かに外成る」とも読む。

(4)「十風五雨(じゅうふうごう・じっぷうごう)」
 十日ごとに風が吹き、五日ごとに雨が降る、農耕に適した天候のこと。
 世の中が平和で穏やかな状態であることのたとえ。

(5)「意気自如(いきじじょ)」
 心の持ち方がいつも通りで平静な様子。
「意気」は気力や気概、「自如」は動じない様子。

(6) 「万里同風(ばんりどうふう)」
 天下がよく統一されていてはるか遠くの地まで風俗が同じであること。

・・・なるほど、「平穏無事」「安寧秩序」「恒久平和」」ぐらいの語句で満足してはいけないわけだ。

   「語彙」は知性や品格の表れだとつくづく思う。

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May 03, 2018

「=(イコール)」でつなげられる表現はどこか

出口氏の「日本語トレーニング」の中に、文相互の関係を示した部分がある。
出口氏の分類はわずか3つ。

 ①イコールの関係  命題 =  具体例・引用
 ②対立の関係    命題 ←→  対立命題
 ③因果関係      命題 →  次の命題

 「出口式 論理力ノート」の第2章「『論理的な読み方』を身につけよう」では「イコールの関係」について、さらに次の4つを示している。

 ①具体例・・・主張の証拠
 ②体験・・・・・主張の強化
 ③引用・・・・・主張の裏付け
 ④比喩・・・・・言葉にならない思い

 とりわけ、国語の授業する時(教材分析する時)、注意してきたのは、

 「=(イコール)」でつなげられる表現はどこか

であった。
 「イコール」はざっくり3通りであると考えた。
(1)ある言葉を短くまとめている場合
(2)ある言葉を詳しく説明している場合
(3)言い換え・よく似た表現で繰り返している場合

 言葉の定義・解説・同義語反復などが、イコールでつながれる。
 言い換え・要約でいうと「~という現代の課題(「AというB」)のような言い回しもよく見られる。

 今回のセンター入試国語のテクニックというのは、小中学校の通常の国語の授業に応用の利かない部分も多い。
 そんな中で、「ドラゴン桜」13巻で示された芥山先生の選択肢の6つの分類は「なるほど」と思った。

1:正解
2:反対
3:すりかえ(本文中の言葉を使っているが論旨が違う)
4:言い過ぎ(本文の内容の誇張)
5:不足
6:勝手なことを言う(世間的には正しいが、本文にない)

 こうやって書くと正解はすぐに見つかりそうだが、実際はなかなかできない。
 何度か入試問題にチャレンジしているが、ことごとく選択肢ではずしてしまう。
 ラスト2つまでは絞れるが、そこからが難しい。
 
 「言い過ぎ」は、簡単そうに思えるが、「論理の飛躍」や「断定のしすぎ」を見抜くのは決して簡単ではない。「常に・すべて・絶対・だけ・必ず」という言葉があるからすぐに見分けられると芥山先生は言うのだが、そのようなワードの出てこない場合の方が多い。
 「不足」も簡単そうだが、内容的に間違っていないわけだから「不足だ」と断言するのは結構難しい。
 「すりかえ」「勝手なこと」も、思わず納得してしまいそうな「いい内容」が書かれているので、まんまと納得してしまうことが多い。

 さて、この6分類に「=(イコール)」の3つの分類を加えてみると、選択肢が8通りできる

1:正答(具体的な言い換え)
2:正答(抽象的な言い換え)
3:正答(比喩的な言い換え)

4:誤答(反対)
5:誤答(すりかえ:本文中の言葉を使っているが論旨が違う)
6:誤答(言い過ぎ:本文の内容の誇張)
7:誤答(不足)
8:誤答(勝手なことを言う・世間的には正しいが、本文にない内容)

 正答の「具体・抽象・比喩」をうまく読み解かないと、「言い過ぎ」や「すりかえ」のような誤答と混同してしまう。
 具体的な試験問題を提示していないので分かりにくいですね。ごめんなさい。
センター入試は、「イコール」で読み解く問題が多かった。入試の問題文をそのまま引用するとかなり難解なので、どう説明したら悩んでいるが、早急に分かりやすく示してみたい。

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「ダブルスタンダード」と「ダイバーシティ」

 1つの目標に向かって協力することは素晴らしい。
 「一致団結」「一枚岩」という言葉を否定はしない。
 ただし、ダブルスタンダードで考えた方が個別配慮できることもある。
 たとえば「がんばれ・努力せよ・全力を出し切れ」というメッセージは、本来正しいが、相手によってはそのメッセージが負担になる場合もある。

 香山リカ氏は『勝間さん、努力で幸せになれますか』『しがみつかない生き方」を出し、勝間に感化された女性たちの中には、目標を達成できないことで自分を責め、うつ病を患い精神科を受診する女性が増えていると指摘した。
 誰もが勝間氏のようになれるわけじゃないし、全ての人が勝間氏をめざさなくてもいい、それはそれで正論である。
 かといって、「無理しなくていい」や「がんばらなくていい」というメッセージが、本来がんばるべき人のサボタージュの口実になっても、これまた困る。
 
◆できる人・手を抜いている人には、自己を高める努力を求め、もっともっとと厳しく要求する。
「あなたはもっとできる。ここで気を抜くのはモッタイナイ。全力を出し切ってみて!」

◆一方で、十分がんばっている人には、努力を認めやさしく諭す。
「あなたは十分がんばっている。無理しなくていいんだよ」
 
と個別対応すれば問題はない。

 「みんな違って、みんないい」とスローガンだけは立派でも、現実は「みんな一緒」を強要する風潮はなかなか排除されない。一斉指導の方が楽でもあるからだ。
 市内でも「〇〇スタンダード」という形で学習規律を揃えさせようとしているが、やり過ぎは自由を奪う。
 最低基準はあっていいが、スタンダードは「標準仕様」なので、さまざまなオプションが用意されているべきなのだ。

 さて、落合洋一氏が「ダイバーシテイ」 という言葉をよく使うので、自分もようやく、このワードがなじんできた。

 「ダイバーシティ」=「多様性」「幅広く性質の異なるものが存在すること」「相違点」

 義足や義手、車椅子などのテクノロジーの進歩によって、個人の身体的な差異が埋められる。身障者と健常者の差異がなくなるどころか、パワースーツを着用した身障者の方がパフォーマンスが高いという逆転も起こってくる。事実、パラリンピックの走り幅びでは、オリンピックの世界記録を上回ろうとしている。

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◆人間社会は、今まではなにが標準かを決める考え方で、世界史で偉い人たちが決めてきたけど、健常者がいるから障がい者がいるんです。全員ダイバーシティだったら、そんな人、誰もいないですからね。
男女が結婚するって決まっているからLGBTがいる。つまりそういうものがなければ、標準がなければ、そういうものは出てこない。
僕らが考えているのは、我々は今後必然的にダイバーシティ化するということ。高齢化社会にすごくネガティブなイメージを持っているけど、そうじゃなくて、それを「ダイバーシティ」ととらえようと。
例えば、目が見えなくなる、耳が聞こえなくなる、手が動かくなる、それはダイバーシティです。それをどうやってテクノロジーを使って置き換えていくかさえできれば、我々は人口減少国家だけど、めっちゃ成長もできるんです。
https://logmi.jp/238589
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・・・この「ダイバーシティ」を検索し、その奥深さに驚いている。

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◆組織でのダイバーシティとは「多様な人材を活かす戦略」。さまざまな違いを尊重して受け入れ、「違い」を積極的に活かすことにより、変化しつづけるビジネス環境や多様化する顧客ニーズに最も効果的に対応し、企業の優位性を創り上げること。
 
ダイバーシティの基本概念は、以下の4つです。
・個々人の「違い」を尊重し受け入れる
・「違い」に価値を見つける
・職務に関係のない性別、年齢、国籍等の属性を考慮せず、個人の成果、能力、貢献だけを評価する
・「違い」に係わらず、全社員が組織に平等に参画し、能力を最大限発揮できるようにする

 これらを実行することにより、「組織のパフォーマンスを向上させること」がダイバーシティの目的です。
 ダイバーシティを成功させている企業は、多様な人材の採用や定着ではなく、その先の「活用」にフォーカスして取り組んでおり、企業内の人材を誰ひとりとして無駄にしないことへつなげています。
http://www.worklifebalance.co.jp/diversity/about-diversit...
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◆ダイバーシティ・マネジメントとは、多様な人材を積極的に活用し、経営基盤を強化することです。多様性を受け入れる環境を整えるほか、採用した人材が活躍できるよう、一人一人のニーズに合った多様な働き方の選択肢を用意する必要があります。例えば、長時間労働を抑制し、勤務時間や正規、非正規の雇用形態に流動性を持たせるなどして、多様な人材が活躍できる組織にすることが求められます。

また、社員一人の人生においても、出産や育児、病気、介護など、状況の変化が起こります。そうした変化に即した働き方が可能になれば、社員の経験やスキル、異なる視点などを継続して生かすことができ、人材の損失を防いで発展へつなげられるでしょう。
https://www.d-healthcare.co.jp/business-column/work-style...
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・・・学級経営でも同じで、全員に同じ成果を求めてはいけない。
 体力を活かす子もいれば、知性を活かす子もいる。どの子も、その子なりの特性を活かして最大限のパフォーマンスを発揮すればいい。

 管理職っぽい内容で言うと、育休明けで小さなお子さんがいたり、持病があったり、親の介護を要する人がいる中で、全員に「同じ労働・同じ成果」を求めてはいけない。
 それぞれの先生方が、それぞれの事情や特性を活かして最大限のパフォーマンスを発揮してもらえば十分なのだということになる。

 以下の「教育新聞」のコラムは、要するに「ダイバーシテイ・マネージメント」のことを書いている。
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 全員に同じ働き方を求めない

◆よくある間違いは、形式だけ「多様な働き方」を認めておきながら、教職員の考え方は昔と全く変わっていないというものです。時短勤務が認められていても、教職員各自が「仕事はみんな同じようにして当然だ」と思っていると組織はうまく回りません。
(中略)目指すべきは、学校内に「多様な働き方」を許容する文化を作ることです。今はフルタイムで働いていても、そう遠くない将来、自分も時短勤務を選択するかもしれない。そう想像できるようになれば、今は事情があって仕事を減らしている人がいたとしても「ずるい」と思わなくなります。「全員で同じ目標を追っているが、それぞれの事情で仕事への関わり方には差がある」のは決して不自然な状態ではないのです。
 「働き方改革と学校システムの刷新」⑧ 住田昌治 
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・・・「想像力」は「思いやり」なのだとつくづく思う。
 相手の事情を慮る度量があれば、「ずるい」ではなく「お互い様」と寛容になれる。

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創造性に必要な条件

 ノーベル博物館長のスヴァンテ・リンドクヴィストさんが「個人が創造性を発揮するために必要なもの」 について9つの条件」を述べている。2002年日本で開かれた「ノーベル賞100周年記念国際フォーラム」の講演録である。

①勇気 Courage
②挑戦 To challenge
③不屈の意志 Persistence
④組み合わせ To combine
⑤新たな視点 To see in a new way
⑥遊び心 Playfulness(“Homo Ludens”)
⑦偶然 Chance
⑧努力 Work
⑨瞬間的ひらめき

(田中耕一著「生涯最高の失敗」朝日新聞出版社 p85より)

 田中氏がノーベル賞を取った経緯が、この9つの条件に合致したことを語っている。真面目さと遊び(ゆとり)を併せ持たないと創造性は育まれない。

 さらに、「創造性を育む環境には、どんな特徴があるか」について10項目を挙げている(p87)。

①集中(人口密度)
②多彩な才能
③コミュニケーション
④ネットワーク
⑤インフォーマルな会合の場
⑥往来がいやすいmobirity
⑦資源
⑧自由
⑨競争(業績へのプレッシャー)
⑩カオス(組織の不安定な状態)

 田中氏は、この中で、今の日本に欠けているのは、「インフォーマルな会合」と「競争」「組織の不安定な状態」だと言う。

 これは、まさに「コンフォートゾーン」の逆だ。
 安定した居心地のよい環境は「ぬるま湯」になりやすい。様々な情報の出入りがあり、競争意識(プレッシャー)にさらされないと創造性が育まれないというのは、崖っぷちに立たされて初めて脳がフル回転することに通じているのかもしれない。
 牧歌的でのんきな環境は心地よくはあるが、創造性は育まれない、というのは、新たな発見であった。

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