「語彙力が高い人の特徴は読書の幅広さ」
「語彙力が高い人の特徴は読書の幅広さ」という記事を見つけた。
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語彙力向上のかなめは「ノンフィクション」を含む読書の幅広さ
読むことがある文章や本の種類と語彙力の関係を見てみると、新書や実用書などのノンフィクションや新聞を読む人の語彙力が高いということがわかりました。
ただ、ノンフィクションや新聞だけを読んでいれば語彙力は向上するのかというと、そうではないようです。
読む本や文章の種類によってグルーピングした結果では、「新聞、ノンフィクションを含む複数分野」を読む人の語彙力が最も高く、
幅広いジャンルの読書をする人のほうが、語彙がより高い傾向にあることがわかります。
http://benesse.jp/kyouiku/201708/20170802-2.html ==============
ふだんの会話では絶対使わないような言葉が、書物という異次元の世界では出てくる。
日常会話ではとうてい使わない抽象語句に慣れ親しむには、ノンフィクションや論説文がよい。
感情表現を豊富にしたいなら小説がよい。
漫画が読書としての価値が低いのは、会話文が多く、使用語彙が平易すぎることだ。それに「描写」については文字表現がない(それは長所でもあるが)。
たとえば「平和・安らぎ」に関する以下の四字熟語。全部初耳であった。
(1)「安心立命(あんじんりゅうみょう」
「あんしんりつめい」とも読む。安心は仏教用語,立命は儒教の用語。すべてを絶対のものにまかせて、心が動揺しないこと。
(2)「地平天成(ちへいてんせい)」
世の中が平穏に治まり、全てのものが栄えていること。「平成」の原典の一つ。
(3)「内平外成(ないへいがいせい)」
国の内側がよく治まっており、外交も特に問題がなく、とても平和な状態のこと。
「地平天成」と同じく元号「平成」の由来とされる語。
「内平かに外成る」とも読む。
(4)「十風五雨(じゅうふうごう・じっぷうごう)」
十日ごとに風が吹き、五日ごとに雨が降る、農耕に適した天候のこと。
世の中が平和で穏やかな状態であることのたとえ。
(5)「意気自如(いきじじょ)」
心の持ち方がいつも通りで平静な様子。
「意気」は気力や気概、「自如」は動じない様子。
(6) 「万里同風(ばんりどうふう)」
天下がよく統一されていてはるか遠くの地まで風俗が同じであること。
・・・なるほど、「平穏無事」「安寧秩序」「恒久平和」」ぐらいの語句で満足してはいけないわけだ。
「語彙」は知性や品格の表れだとつくづく思う。
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