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August 07, 2018

因果関係を見抜く「反事実」の考え方

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 中室牧子氏の「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)では、因果関係があるかどうかを見抜くことの大切さがけてたら、主張されている。根拠のない通説にだまされないために・データの勝手な解釈にだまされないためにである。

 広告のおかげで、今年はアイスクリームの売り上げが伸びた。

のような場合だ。
 
 中室氏は、次の3点でチェックせよと言う。
「まったくの偶然ではないか」
「第三の変数(要因)はないか」
「逆の因果関係はないか」

そして、因果関係を証明するのに「反事実(反実仮想)」を想定し、比較してみよと言う。

◆もし、〇〇がなかったとしたら、どうなっていただろう。

 今年は暑かったから、広告がなくても結構売れてたかも。
 
と第三の要因が浮上するかもしれない 
 「アイスクリーム総選挙」みたいな特別番組があったら、そりゃあ、そっちの影響の方が強いはずだ。

 ただし、中室氏は経済学者だから、あてずっぽうで「反事実」を想定して、あてずっぽうで適否を決めるわけでじゃない。
 実際には、もう広告を出してしまったのだから、今さら「もし広告を出さなかったら」という直接の比較をするのは不可能だ。
 だから、類似条件で試した実験を比較材料にして検討することになる。これがエビデンス=因果関係を示唆する根拠である。

 国語の世界・言葉の世界で因果関係を云々言うだけなら「エビデンス」は要らない。 
 しかし、経済の世界では「エビデンス」が必要になる。
 そこの違いをきちんと自覚しておかねばと思う。

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