法則を知ると予測ができる!
名古屋青年会議所8月フォーラム、「現代の魔法・理数で未来を切り拓け」に参加した。
瀧本哲史氏の名前に惹かれたからだ。
瀧本氏の子ども時代の素朴なエピソードが印象的だった。
◆月が欠けるのは雲がかかるからだと思っていた。
「観察してみたら」と言われて、何日も観察してみて、月の満ち欠けが周期的なものであることが分かった。
法則を知ると予測ができる。法則を知らないと予測できない。
・・・この「法則」が、データであり科学であるし、知識である。何の根拠もなく自分の勘に頼るだけの予測ではあてにならないのだ。
あわせて初耳で驚いたのが、ナイチンゲールの話。
白衣の天使ナイチンゲールは、情緒的に評価されるのではなく、科学的に評価されるという話。
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ナイチンゲールは、イギリス政府によって看護師団のリーダーとしてクリミア戦争(ロシアとトルコの間の戦争で、イギリスはフランスとともにトルコに味方してロシアと戦った)に派遣されると野戦病院で骨身を削って看護活動に励み、病院内の衛生状況を改善することで傷病兵の死亡率を劇的に引き下げました。
彼女は統計に関する知識を存分に使ってイギリス軍の戦死者・傷病者に関する膨大なデータを分析し、彼らの多くが戦闘で受けた傷そのものではなく、傷を負った後の治療や病院の衛生状態が十分でないことが原因で死亡したことを明らかにしたのです。
彼女が取りまとめた報告は、統計になじみのうすい国会議員や役人にも分かりやすいように、当時としては珍しかったグラフを用いて、視覚に訴えるプレゼンテーションを工夫しました。今も「鶏のとさか」と呼ばれる円グラフの一種はこの過程で彼女によって考え出されたものです。
(中略)
このような活躍が認められ、ナイチンゲールは1859年に女性として初めて王立統計協会(the Royal Statistical Society)の女性会員に選ばれ、その16年後には米国統計学会の名誉会員にもなっています。
「白衣の天使」ナイチンゲール-祖国イギリスでは統計学の先駆者として今も人々の記憶に刻まれています。
http://www.stat.go.jp/teacher/c2epi3.html
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・・・「ナイチンゲールは統計学の先駆者」というのも、「法則を知ると予測ができる」とつながる事例であった。
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