学力調査から大学入試
「大学入試改革で 小学校・中学校はどう変わるのか?」
東京書籍発行「小学校・中学校 教育情報 教室の窓 Vol.55」の難波博孝氏の論稿は参考になった。
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/2018/2018097...
大学入試が求めるもの(記述式)
①複数の種類の実用文を読ませること
②複数の文章を組み合わせて考えさせること
③大量の情報を処理させること
④最大で200字程度の文章を20分程度の短時間で書かせること
⑤多くの条件を踏まえた文章を書かせること
⑥誰かの立場で文章を書かせること
そして、次の指摘は、まさにその通りだと思った。
◆実はこの方向性は、文科省がずっと追い求めてきたことであった。小学校・中学校関係者の方ならすぐわかるだろうが、今まで10年以上行われてきた全国学力・学習状況調査のB問題と共通テストのここまでの傾向はそっくりだからである。文科省は10年かけて、共通テストの基盤をつくってきたといえる。
・・・ただし、少なくとも自分の回りでは、B問題に対する意識や大学入試改革に対する意識は低い。
特に愛知県は過去問指導の圧力がないから、多くの教職員は学力調査の結果なんて何とも思っていない。
学力調査は、6年生4月実施だから、6年生担任は調査結果に責任を持つ気はないし、1年前の5年生担任にその責任を背負う意識はない。
他学年の教師は、調査問題を確かめるとか自分でやってみるとか、結果を考察しようという意識もない。
したがって、文科省が求める学力・大学入試は求める学力に合わせて授業改善しようという意識もかなり低い。
一方、保護者の関心は小中学校の学力調査については低いかもしれないが、大学入試については関心が高い。
今行っている授業改善が、お子さんの大学受験に直結するのだとアピールしたら、その先生は頼りにされると思う。
その程度の世の中のニュースには関心はもってほしい。
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