10年で結果を出す天野浩氏の展望
名古屋大学で青色LEDで有名な天野浩氏の講演を聴いてきた。
青色LEDが、白色光を実現し、あらゆる発色を可能にし、世界の省エネルギーに貢献したことは知っていた。
そして何といってもLEDなら「光合成」ができることも。
しかし、知っていたのは正直そこまでだった。
今日の話の中で出てきたGaN(窒化ガリウム)に関わいくつかのワード。
◆水の浄化・空気の浄化(深紫外線の殺菌効果)
◆近視の抑制
◆ワイヤレス電力伝達(シリコンに変わる半導体)
テーマは「10年後の未来から、今できることを考える」
青色LEDで30年かかったイノベーションを10年以内に実現するための着実な構想が示された。
投資家は30年待ってくれない。通常は5年。長くても10年で結果を出さないと投資家は資金を出してくれない。
だから「研究」と「開発」と「社会実装」のスピードを上げる。
10年で結果を出すために、逆算して今できることを考える。
GaNインバーター自動車は、2年後の東京オリンピックに間に合うように実現化させたいが、一般道を走るための法規制がネックになるので、ぜめて大学構内で走らせたいとのことだった。
天野氏の熱意にただただ圧倒された講演だった。
なお、帰宅後、下記のサイトにあるような「GaNパワー半導体・GaNパワーデバイス」について読んだところで数パーセントも理解できなかった。
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