「何になりたいか」と「どうあるべきか」
11月14日(水)に放送された【ホンマでっか!?TV】。.
「今の世の中ココがおかしいぞSP!子育て・教育のここがおかしい!」の一部を帰宅中の車中で音を聞いていた。
受験勉強や子どものほめ方なども興味深かったが、一番気になったのは、以下のくだりであった。
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【心理評論家】植木理恵
日本人は「どうなりたい」という夢をはっきり持ってる人が多い。
中高生に聞いたら将来サッカー選手になりたいとかお笑い芸人になりたい、甲子園に行きたいなど。
これをbecome目標といいます。
become目標=なりたい目標
日本ではなりたい目標だけを聞く傾向にありますが教育先進国ではどうありたいか?というあり方を聞くようです。
教育先進国は将来の夢を聞く時、どうありたいか?を聞く
教育先進国では”なりたい目標”と”どんな人間でありたいか”を併せて目標設定と呼ぶ
例:
•明るい自分でありたい。
•とにかく前向きな自分でありたい。
など、人間としてこういたいという目標を挙げる。
よって、欧米諸国の多くの子どもはありたい自分を持っているようです。
日本は挫折した時の立ち直りがダントツ悪い
18歳~22歳までの子ども、受験や夢に挫折する頃の挫折した後の立ち直りの悪さは日本はダントツ悪いようです。
ありたい自分を持ってる子は挫折しても次に繋げる為の希望を持つ事が出来る。
海外では会社員に対し”どうありたいか?”を挙げさせて目標を持たせる企業もあるようです。
、
http://setsuyakupapa.com/archives/6576
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・・別のサイトでは、次のようにある。
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心理評論家の植木理恵は夢の持ち方に怒っていた。
植木先生によると、教育先進国ではなりたい目標と、どんな人間でありたいかを併せ目標設定と呼ぶ。どうありたいか?の回答率は日本の中高生は0.3%、フィンランドでは60~80%。欧米諸国の多くの子どもはありたい自分を持っている。日本は挫折した時の立ち直りがダントツで悪いという。ありたい自分を持っている子は挫折しても次に繋げる為の希望を持つことができる。
海外では会社員に対し、どうありたいか?を挙げさせて目標を持たせる企業もあるという。
https://tvtopic.goo.ne.jp/kansai/program/ktv/26096/764675...
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・・・日本型の目標設定が立ち直りの悪さにつながるのは、よく分かる。
「プロ野球選手になりたい」という目標だけを設定すると、なれなかった時に次の手が見いだせない。
しかし「プロ野球選手になりたい」と言っても、その真意(動機)は人によって様々で
「お金持ちになりたい」
「有名になりたい」
「好きな野球にチャレンジしたい」
「野球のよさを広めたい」
などがあるから、たとえ、プロ野球選手になれなかったとしても、この真意(動機)さえはっきりしていれば次に進むべき方向は決まってくる。ゴールに対するアプローチは多様に存在するからだ。
「公務員になりたい」の場合も、例えば
「人の役に立つ仕事をしたい」
「倒産の心配のない場所で安心して仕事したい」
「定時退社して、好きな趣味に没頭したい」
など真意(動機)はさまざまである。
「何になりたいか」=「どんな職業に就きたいか」という表層面だけにこだわるのは無意味で、そもそも「何がしたいか・どうありたいのか」の真意(動機)を明らかにすることが大事だと考えてきた。
だから、ホンマでっかTVで、「何になりたいか」より「どうありたいか」を問うと聞いて、自分の考えてきたことと近い意味なのかなという印象を持った。
「どんな人間になりたいか」という問いは、「どうあるべきか。どう生きたいか」である。「どんな仕事に就きたいか」とは深みが違う。
ところで、「どうなりたいか」と「どうありたいか」は、英語でどう聞き分けるのかなということも気になった。
want to be
want to become
の違いなのかな?
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◆将来職業は何とかになりたい、というのは、ふつう、I want to be です。
◆書き言葉は同じでも、状況でどっちかは普通わかる。 英文の流れを重視して、一つの意味にこだわらないことが重要。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/...
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とある。
書き方で区別できないなら、どう問い分けると「なりたい」と「ありたい」を区別できるかを考えるしかない。
日本では通常「大きくなったら何になりたい?」という形の問いしかない。
だから「どうありたいか・どんな人間でありたいか」を意識することも言語化させることもないように思う。
「あなたは将来どんな人になりたいの?
そのためには何になればいいと思う?」
と2段階で問う習慣を根付かせる。
あるいは、
「大きくなったら何になりたい?
それはなぜ?」
と理由まで問うことで、「どうありたいか」を意識させる。
論理的思考の指導の一環でいえば後者のアプロ―チが有効で、「意見プラス理由」という習慣がつけば、「自分が何をしたいのか、どうありたいか」が意識化できると思う。
以下は、参考資料
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効果的なのは「BE」と「DO」を考えること
「BE=自分がどうありたいか、何を大切にしたいかという心の状態、DO=何をしたいかという行動を指します。
いわゆる『自分軸』と呼ばれるものですね。自分の軸が明確になることで、気持ちにブレがなくなり、どこに向かえばいいかが見えてきます。重視すべきは、『BE』です。『こんなふうでありたい』という気持ちがエネルギーになり、DO=行動につながっていく。つまり、『BE』は『DO』を支える根底になるものなんです」
とはいえ、すんなりとは出てこないかもしれません。「やりたいこと」「できること」は思い浮かぶけれど、「どうありたいか」についてじっくり考えたことがないという人も多いはず。
「あまり難しく考えなくても大丈夫。自分がどんなときに幸せや喜びを感じられるかを振り返ってみることです。例えば、人のために役立っていると感じられた時が幸せとか、新しいことを考えているにワクワクするとか、人が成長するのを見ることに喜びを感じるなど、幸せを感じるポイントは人によって違います。自分にとって心地よい状態=BEです。
どんな状態が自分にとっていいのかを見つけるのが難しければ、逆に、どんなときに不満を感じるか、不安を感じるかを考えてみるといいでしょう。例えば、上司からの指示が多いとなんとなく気持ちが萎えるという人は、自分から能動的に働きかけることができる状態が自分にとって心地いい状態であることが分かります。自分を知るためには、自分が抱いている不満や不安も大きなヒントになるのです」
日経ウーマンオンライン 2018/02/26掲載記事を転載
https://career.nikkei.co.jp/woman/contents/woman_article/...
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