映画やドラマに頼らない読書体験
読書について数回書いてきた。
文学で培う健全な批判精神
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2018/10/post-db6b.html
読書は脳の想像力を高める
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2018/10/post-0ec2.html
「読書は想像しなくてはならないから面倒」と言うとネガテイブな言い方。
「読書は想像をかきたてるから、そこがいい」と言うとポジテイブな言い方。
かつて角川書店は角川映画とリンクさせて「読んでから見るか、見てから読むか」のキャッチコピーを流していた。
学生のことは書籍のベストセラーには興味がなかったから、先に映画やテレビドラマで話題になった本を買うことが多かった。
本当は、映像を見てしまうと読書のもつ想像の力を半減させている。
先のダイアリーに書いたように、映画やドラマは、セリフ回しや表情で感情を明示するから、想像力を発揮しなくても感情理解ができることが多い。
読書してから映画を観ると、「えー、この配役か」とか「ストーリーが違う」と落胆することもあったし
映画を観てから本を読むと、映画のイメージに引きずられてしまうこともあった。
だから、本を読んで感動したら、あえて映画やテレビドラマは観ない方がいいと思うようになった。
しかし、今でも多くの子どもは、映画化やドラマ化された作品を読書のきっかけにしていると思うし、感想文を書く際にも、映画やビデオであらすじを確認していると思う。
それはそれで読書のきっかけとしてはいいと思う。
でも、いずれは、頭の中で映像を思い浮かべる楽しさ、想像することの面白さを味わってほしい。
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