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April 28, 2019

科学的に正しい「ほめ方」の追加

 Aグループの先生は、勉強の得意なC子さんをほめますが、勉強が苦手なD君を叱ります。
 Bグループの先生は、勉強の得意なE子さんをほめ、勉強が苦手なF君には勉強以外の彼なりのよさをほめます。

 C子さんもE子さんも同じようにほめられていますが、より喜びを感じるのはE子さん。なぜならC子さんは確かに勉強で褒められていますが、「勉強ができなくなったら叱られるのではないか」とドキドキしてしまうからです。

◆人間にはだれしも長所と短所がありますが、同じほめられる場合でも、同時に短所をどう評価されるかで、そのうれしさの度合いは変わってくるのです。
 
 「科学がつきとめた『運のいい人』」中野信子著(サンマーク出版)P127より

 中室牧子氏の「『学力』の経済学」には次の指摘がある。それとよく似ている(かもしれない)と思った。

◆「子どものもともとの能力(=頭のよさ)をほめると、子どもたち意欲を失い、成績が低下する」P49

 中野氏の挙げた児童心理学の実験は「能力をほめるか、努力をほめるか」「アウトプットをほめるか、インプットをほめるか」の二項で比較したわけではないので、これ以上深入りはできないが、「能力をほめられる・結果をほめられる」では成果が上がらないことを中室氏は紹介している。
 結果ばかりを褒めると、結果をごまかそうとする子が生じるというのは、大変ショッキングな例だ。

◆「頭がいいのね」ともともとの能力をほめられた子どもは、2回目の難しめのIQテストを受ける際、この試験のゴールは「何かを学ぶこと」ではなく、「よい成績を得ること」にあると考え、テストでよい点数が取れなかったときには、成績についてウソをつく傾向が高いことがわかったのです。「『学力』の経済学」P50

・・・前にも読んだ箇所だが、記憶が薄れていた。
しっかり記憶を再生して、職員に伝えられるようにしておきたい。

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科学的に正しい「ほめ方」のルール

 脳科学について、数日ダイアリーで書いてきた。もう終わろうと思って書棚の一冊を開いたら、これも書かずにはいられなくなった。
 「やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~」ハイデイ・グラント・ハルバーソン(大和書房)は。「モチベーション」について調べていた際の学びの多い一冊だった。
 今回、目が釘付けになったのは、最終章の「褒め方」に関する部分。分量が多いので、自分の言葉に書き直してみる。

◆2002年に心理学者のジェニファー・ヘンダー―ロックらは、科学暦に正しい「ほめ方」の5つのルールを定義した。

①本心であること

 過度な感情表現や一般化した褒め言葉は、皮肉にとられることがある。努力が十分でない人に努力したとほめたり、些細なことをお大袈裟にほめるのもよくない。相手にばつの悪い思いをさせたり、バカにされたと思わせてしまうからだ。

②相手がコントロールできる行動を褒める
 「頭がいいね」など生得的な能力や資質をほめると、次回うまくいかなかった時に落ち込ませてしまう。
 努力や忍耐力、効果的なアプロ―チや心構えなどをほめると、根案に直面しても簡単にあきらめなくなる。
・・・これはキャロル・ドウエックらの実験結果であり、中室牧子氏の「学力の経済学」にも出てくるものだ。

③人と比較しない
 他者との比較ではなく、本人の現状と過去を比較して、成長した点をほめると、さらに自分をこうじょうさせようとする意欲が高まる。
・・・要するに②と関連する。あくまで努力やアプローチなど「自分でコントロールできる要因をほめる」ということだ。

④自律性の感覚を損ねない。
 金銭や昇格のような外的な報酬を意識させるのではなく、自分が自発的に取り組んでいることそのものを評価基準にしてほめる。

⑤達成可能な基準と期待を伝える。
 相手に実力以上のものを期待するようなほめ方はよくない。
 効果的な目標は「難しいが可能なレベル」。

 ほかにも、「うまくいかなかった人にどんな声掛けをするか」について書かれた以下の部分などは記憶が薄れていたので、参考になった。

◆結果が出ない人に対して、相手に気を遣って「一生懸命やったのだから、落ち込まなくてもいいよ」というような慰めの言葉をかけるのはよくない。
 研究によって「報われない努力をほめられた相手は、自分の愚かさをさらに強く意識すること」が分かっている。
 パフォーマンスがよくないときにネガテイブな感情を抱くのは、目に前の問題に対処するのに必要なエネルギーである。
 自信を失わせるような言葉かけはよくないが、かといって、耳あたりのいい言葉である必要もない。
 大切なのは、問題点の指摘ではなく、改善点を「具体的に」示すこと。必要な情報を伝えること。

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脳科学についての覚え書き(2015年)

 脳科学の分野との関連論文では、ドーパミン・セレトニンのような脳内物質の分泌を促す授業スキル・指導方法が注目されている。
 たとえば、ドーパミンは、注意力を高め行動抑制につながる物質。
 成功体験や、褒められることによる快感によって分泌されるが、その他にも
①運動や活動場面を取り入れる
②授業に変化を付ける
③得点を与える  
④見通しを示す
⑤目的(数値目標)を伝える
などによって分泌が促されることが指摘されている。

 ADHDの子については、次のように言われる。
①彼らは動きたくて動いているのではなく、動くことを脳が欲している。
②動くことでドーパミンを増やしている。
③したがって「動くな」「我慢しろ」という注意は間違った指導である。
④授業の中でノートを持ってこさせたり、黒板に答えを書かせたりする活動場面を設定することが、効果的である。
 
 また、「セレトニン対応」も注目されている。セレトニンは安心感をもたらし、衝動抑制につながる物質である。
 ①見つめる
 ②ほほえむ
 ③話しかける
 ④ほめる
 ⑤触れる
といった教師や保護者の対応によって、気持ちの安定がもたらされる。
 こうした脳科学の見地を知ると、効果のある指導・成果の上がる対応術が明らかになってくる。
 
~ほめる効用~脳科学と応用行動分析学のアプローチ~ 

 
 茂木健一郎氏『脳を活かす勉強法』(PHP)の書籍紹介には次のように書いてある。
=================
"喜びを感じることで、「快感」を産み出す脳内物質「ドーパミン」が分泌され、脳はその快感を再現しようとして脳内に新しいシナプス(神経回路網)を形成する。それにより快感を生み出す行動が次第にクセになり、繰り返していくうちにその行動が上達していく…。
これを「強化学習」といいます。"(本文より抜粋)
==================
 褒められる快感が次の行動の刺激になる好循環が「ドーパミン強化学習」である。
 
①他人からの称賛、感謝、愛情を受けると、脳の腹側被蓋野(ふくそくひがいや=「報酬系」と呼ばれている部位)などの部分が刺激を受ける。

②ここからドーパミンという快楽を生み出すホルモンが大量に分泌され、気分はハイになる。

③もし、報酬系が刺激されず、ドーパミンが十分に分泌されない生活を送っていたら、頑張ってもご褒美がもらえないことに脳が気づき、だんだんとやる気が失われてしまう。

④ドーパミンがどっと出たあとは、セロトニンもおおいに分泌される。
 ドーパミンが快楽を高め、感情をたかぶらせると、セロトニンがドーパミンの暴走を防ぎ、感情を鎮めるアクセルとブレーキのような関係である。
 
⑤「ほめ言葉」によって報酬系の部位が刺激されるとドーパピンが分泌され、同じく心を鎮めるセレトニンが分泌されるので、イライラもせず、ニコニコしていられる。

・・・「褒める」ことの効用が、ドーパミン・セレトニンといった脳科学で説明できる。
 一方、「応用行動分析学」でも「褒める」の効用を述べている。
 行動の「ABCモデル」について、以下のサイト記事が分かりやすかった。

===============
 Aは、Antecedents(誘発要因)
 Bは、Behavior(行動)
 Cは、Consequences(行動結果)

 人が行動を起こす前には、何かしら、その行動を促す事柄やきっかけがあります。
 これが「誘発要因」です。
 次に、それをきっかけとして、何らかの「行動」が起こります。
 その結果、行動者にポジティブな事柄やネガティブな事柄が起こり、行動者は何かを感じることになります。
 これを「行動結果」と呼びます。
 人間の行動はすべて、このように「誘発要因→行動→行動結果」というサイクルに沿って起こるのだそうです。
 例えば、「レストランの看板を見て、店に入り、食事をする。値段が手頃でおいしかった」という一連の行動をABCモデルに当てはめると次のようになります。

 誘発要因  レストランの看板を見る
→行動     店に入り、食事をする
→行動結果  値段が手頃でおいしかった

 このような体験をすると、みなさんどうでしょう。
 次にこのレストランの看板を見たときに、「また入ろう」ってなりますよね。
 でも、「値段が高くてまずかった」という行動結果であれば、そのレストランの看板を見てもまた入ろうとはしないはずです。
 このように、将来、再びその行動が起こるか否か、その可能性を高めたり、減少させたりするのは、「行動結果」によるのです。
 ここでもう一度おさらいしておきましょう。
 将来の行動の頻度は、行動の前に存在する条件(誘発要因)ではなくその行動の直後に何が起こったのかにより決定される
 ここに、最近 ”ほめる” ということが注目されている理由があるんですね。
 単に、部下をほめておだてたり、気持ちよくさせるためにほめるのではなく、次の行動を促すためにほめるのです。
 これは、子育てでも同じですね。
 「宿題しなさい」「~しなさい」と口うるさく言うよりも(誘発要因)、「宿題をちゃんとやったり」望ましい行動をしたときにタイミングを逃さずほめてあげることが大切なんですね。

http://wakuwakubooks.seesaa.net/article/117190300.html
===================

・・・人が思うように動かないと叱責し罰を与えるのは大きな間違い。良い結果を起こし、よい評価(褒め言葉)を得られたら、人はますます、その良い行動を繰り返そうとする。最も重要なのは「ABCモデル」でいうところの「結果」なのだと言う。
 この行動のABCは、ビジネスシーン(マネジメント)でも、大切なポイントとして紹介されている。

・・・・我々教師の中にも、人が動かないと叱責する「大きな間違い」が放置されている。しっかり意識改革していかなくてはならない。

 2015年4月、教え方セミナーを前に書いた覚書を手直しした。 
 書いても忘れ、全然自分のものになっていないことを痛感している。

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「脳に悪い7つの習慣」

 林成之氏の著書(幻冬舎)。今見ているのは図解版。コンパクトにまとめられて参照しやすい。
 林氏の著書を先のダイアリーで書いた「アズイフの法則」と重ねて読み返してみると、同じことかと思える部分が多い。

◆(「嫌だ」「無理だ」「疲れた」など)否定的な言葉を聞くとA10神経群がそれに反応し、情報にマイナスのレッテルをはってしまう

◆A10神経群に感動をつかさどる「尾状核」があり、(「すごいな」「おもしそう」などの感動で)気持ちを動かすことができると、判断力と理解力が高まる

◆A10神経群のなかの「尾状核」は表情をつかさどっており、顔の表情筋とつながっています。努力してでも笑顔をつくると否定的な感情が生まれにくく、結果的に脳の力を発揮することにつながる

という脳のメカニズムのために

○「嫌い」というレッテルをはられた情報は脳が働きにくくなる。
○理解力や思考力、記憶力を高めるのは「好きになる力」が重要。
○」好奇心がもてないと、脳の機能もしっかり働かなくなってしまう
○最初から「きっと好感がもてるだろう」と考えて話を聞くことが、脳にとっていい結果をもたらす。

ということになる。

 「好きだ」と思うから、思考したくなるし記憶が進む。
 「好きだ。楽しい」と思って取り組まないとやる気のスイッチが入らない。
 第一印象の「好き」「嫌い」の差は大きいから、最初のプラスイメージがとても重要なのだということがよく分かる。

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「科学がつきとめた『運のいい人』」

「科学がつきとめた『運のいい人』」中野信子著(サンマーク出版)は2013年初版で、自分のは2016年3月で3版。
 一気に読んだのが2年前だろうか。

◆「運がいい、ツイている」と声に出して言うといい。

・・これは「アズイフの法則」だ。思い込むことで行動が変わる。

 これ以外にも、他者を思いやること・利他の心をもつことで運がめぐってくることを、中野氏は脳科学で説明している。

 アメリカの精神医学者、ポール・マクリーンの「脳の三層構造」について説明した箇所。
=============
 彼は、人間の脳は、爬虫類脳⇒旧ほ乳類脳⇒新ほ乳類脳の順番に進化してきた、という仮説を立てました。
 簡単に言ってしまうと、もっとも古い爬虫類脳は個人が生きるための脳、旧ほ哺乳類脳は個人の生命維持から一歩進んで、種の保全のために働く脳、そして新ほ乳類脳はもっとも人間らしい脳とも呼ばれる部分で、社会的な関係をスムーズに進めるための脳、いはば共生を志向する脳です。
 人間の脳は自分の命を守ることから始まって、他者と共に生きるためという方向で進化してきた、と言えるでしょう。
 つまり、脳は戦って誰かを蹴落とすことより、共生をめざすことのほうが高いパフォーマンスを発揮できるのです。
 よってライバルの成長も祈るのです。
 もしライバルが、同じスポーツの対戦相手だったら、相手が最高のパフォーマンスを見せることを願う。そして、自分も最高のパフォーマンスで臨むことを考えるのです。P112.113
=================

 また、利他行動については、複数のエビデンスを説明している。

(1)脳の報酬系が刺激されること
 他人のために何かをすると「えらいね」「なんてすばらしい人だ」などと、ほめられたり、よい評価を受ける場合があります。
人の脳は、ほめられたり、他者からよい評価を受けると、現金を受け取ったときと同じような喜びを感じるのです。P115

(2)人の脳には、内側前頭前野という自分の行動を評価する部位があります。この部位が「よくやった!」「すばらしい!」などと自分の行動を評価すると、たとえ他人から褒められなくても、大きな快感を得られるのです。P116

(3)ミラーニューロン
 ボランテイア経験のある人に、「ボランテイアをやっていていちばにょかったとおもうときはいつですか?」と質問すると、「相手が喜んでくれたとき」「ありがとう、と言われたとき」という答えが多く返ってきます。
 これは先ほど述べた脳内のミラーニューロンの働きによって、相手の喜びを自分の喜びのように感じているから、といえます。
つまり、利他行動をとり、それによって自分がよい評価を受け、さらに相手が喜んでくれたときには、脳は何重もの喜びを一気に感じているのです。P117

 ただし、このまま子供に伝えても分かりにくい。
 精神論でなく脳科学のワードを入れて説明したい。
 自分の理解が不十分では、分かりやすく翻訳するのは無理だ。もう少しいろいろ調べてみよう。

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「その科学があなたを変える」

「○○であるかのように行動すると、気持ちが変わる」ことを「アズイフの法則」と呼ぶ。
 『その科学があなたを変える」(リチャードワイズマン 文芸春秋)に詳しく書いてある。
 1880年代後半にウイリアムジェームズが感情と行動の関係について説いた。ずいぶん古い話だ。

◆人は楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。
◆幸せでありたければ、幸せであるかのようにふるまえばいい。
◆行動の仕方が感情を生み出す

 1960年代の後半にアメリカの臨床心理学者エメット・ヴエルテンが「明るい話題を口にすると気分がアップする」と実験で示した。驚くべきことは、これらの実験がなされたのは今から50年以上も前だということだ。
「明るくふるまうと幸せになれる」といった行動規範は、単なる精神論ではなく、科学的な見地から学校現場で指導されてもよかったと思う。
 むろん科学的見地があろうとなかろうと、それなりの指導はされてきた。
 学校で朝の会や帰りの会で言えば
◆「ありがとう」や「いいこと見つけ」の時間を作る。
◆気持ちのよい歌を歌う。
◆気持ちのよい詩を音読する。
◆楽しいミニゲームをする
などだ。

 4月の教え方セミナーでは、読むだけで学級経営になるということで「ひとつのことば」の詩と「ビリーブ」の歌を紹介した。
 その時はこの本を読んでいなかったので、精神論として紹介した。
 今なら科学的な成果があるということで紹介できる。

 また、エクササイズも幸せ度が高めるというから、始業前にしっかり遊ぶのも好ましいことになる(快楽ホルモンのエンドルフィンが分泌される)。
 とりわけダンスエクササイズが効果が高いということなので、朝の会でちょっとしたダンスや体操をするのも効果的だ。確かに幼児向けの子供番組には楽しい踊りがたくさん出てきて、そのたびにブームになる。

 「よい人のようにふるまっていると、よい行動が増えてくる」だけでなく、
◆「胸を張って姿勢よく歩いていると、気分がアップしてくる」
◆「パソコンのモニター画面を高い位置にセットすると背筋が伸びるので、前かがみの人より成果が上がる」
◆「クッションの柔らかい椅子に座った方が行動が柔軟で相手に好意的になれる」
◆「仲良くしたければ暖かい場所の方が効果が上がる」
などなど、これほど、行動と感情が結びついているというのは驚きであった。

 うつ病の人には、行動の仕方を変えてもらうと、考え方や感じ方が変わり効果があるという(心理学者ピーター・ルウイゾーンの「行動活性化療法」)
例えば、以下の項目。
◆なるべく人に会う
◆運動する・映画に行く・外出する・娯楽をする
◆食事をきちんととる・身だしなみに注意する
◆成績を上げようとする
◆過去にこだわらず将来を考える
◆子供や配偶者に関心をもつ
◆テレビやゲーム・睡眠に時間を使いすぎない
◆アルコーㇽの飲みすぎや、やけ食いなどを控える

 行動活性化療法の効き目を検証したのは2006年ソーナ・デイミジアンのチームで、これらの行動で抗うつ剤と同程度の効き目が見られたという。
 逆の実験では
◆日ごろから口論しがちな夫婦は肉体的暴力へ発展しやすい。
◆怒りの感情を吐き出した人の方が敵意が高まり、穏やかにふるまえば怒りは収まる
とあった。穏やかに生活することの大切さを実感する指摘だ。

 別の書籍で、スポーツで対戦しているときに、相手に「負けろ」と思うよりも「一緒にベストを尽くそう」と思う方が高いパフォーマンスが得られると読んだ記憶がある。モチベーションや脳科学・心理学の様々な本で読んだことがリンクする。
 リンクすると記憶が強化されるので、より理解が深まる。
 しかし、流し読みの本がたくさんあるので、この機会に読み直して、理解し直そうと思う。

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April 22, 2019

学力テストに対応する国語の授業とは?

学テ国語の内容を見て、今年も悩んでしまった。
国語の教科書は文学作品が沢山あって、研究授業の大半も文学作品だ。
しかし小学校の学テ国語に文学作品はない。

一番は、報告文書。説明的文章であり、図やグラフとの関連を読みとらせる問題。
二番は、子供の調べ学習と元本との関連を読みとらせる問題。説明的文章と言える。
三番は、インタビュー記事から自分や相手の意図を読みとらせる問題。

1年から5年まで、熱心に文学作品を読み取らせてみても、学テとは直接的には関係がない。
問題の作成者はどう思っているのだろうか?
テストを受けさせた6年の担任教師はどう思っているだろうか?
教科書会社はどう思っているだろうか?

学テで測っているのは、学校の授業でも身に付かない学力、教科書だけでは身に付かない学力なのか?
だとしたら学テで測る学力はどこでどう育まれるのか?
昔から、国語の力は授業ではなく普段の読書量で決まると言われてきた。
国語の授業は国語の学力をつけていないのか、昔からその点で格闘してきた。

学テの問題を見て、日々の国語の授業はどうあるべきか、もう一度しっかり考えてみたいと思った。

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NHK「こどものための哲学」

深く思考させる発問が、極めて「哲学的」であることを書いたのが2月。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2019/02/post-1560.html

続けて「ビジネス書より古代の哲学書」というタイトルで哲学の大事さを書いた。
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2019/02/post-123d.html

その前から、ロジック、ロジカルの原点は古代のギリシャ哲学のロゴスだという意識はあった。
さて、NHK教育の番組表を見ていて「こどものための哲学」があることを恥ずかしながら最近知った。
http://www.nhk.or.jp/sougou/q/

 「哲学って何?」と悩んでしまうが、この番組では、要するに「思考法」であり、「思考の型」を教えているようだ。
Qワード おぼえ歌「きみの疑問を掘り下げてみよう」という歌まである。
その歌詞にエッセンスが詰まっている。
================
なんで? 理由をさぐってみる
 ほかの考えは? いろんな考えを出してみる 
 反対は? あえて逆(ぎゃく)で考える
 もし~だったら? 仮説(かせつ)を立ててみる 
そもそも? 前提(ぜんてい)からうたがってみる 
 立場をかえたら? だれかの気持ちになってみる
 たとえば? 具体的(ぐたいてき)にあげてみる 
くらべると? ちがいはどこかさぐってみる
‪‪===================‬
‪番組は、このQワードを中心に構成されている。‬
 ‪え、これ、まさに国語科で取り組んでみたい・習得させてみたい課題ではないかと思う。‬

 ‪NHKの案内には、次のようにある。
◆思考力と対話力を育む15分の人形劇
◆対話力を深める魔法の質問Qワード
‪◆問答を繰り返す事で、自分の中にある答えを見つける‬
◆対話劇を見ることで、正解のない問いについて、どのように考えを深めていけばいいのかが分かります。‬

昨年は‪高校生対象の「ロンリの力」を全部視聴したが、この番組もしっかり視聴してみようと思う。‬
http://take-t.cocolog-nifty.com/kasugai/2018/08/nhk-462c.html

そして、しっかり哲学について学び直してみよう。

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April 03, 2019

新しい先生が、学校風土を変える

4月1日、「報道ステーション」で日本のバスケット界の改革を特集していた。

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44年ぶり五輪出場決めた男子バスケ

FIBA=国際バスケットボール連盟は先月30日、男女の5人制日本代表に2020年東京五輪への開催国枠を与えると決めた。男子は44年ぶりの出場、女子は2016年リオ大会に続く2大会連続となる。快挙を引き寄せたのは、バレーボール日本代表を引退後、Jリーグなどを経て、日本バスケットボール協会の会長に就任した三屋裕子さん(60)だった。松岡修造が直撃した。
https://www.tv-asahi.co.jp/hst/news/detail.php?news_id=30...
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・・・川淵さんはサッカーJリーグの生みの親であることは知っていたが、バレーのオリンピック選手だった三屋裕子さんもJリーグに関わり、しかも今はバスケットボール協会会長だとは驚きだった。

この2人がバスケット界の改革できたのは、まさに部外者だったから。

バスケット功労者のご機嫌を伺う事もなく、本当に役に立つことは何かを追求して成果を上げた。
学校も同じで、新年度、新しく入ってみえた先生が素朴に感じる疑問や違和感こそが大事になる。
新しい先生、新しく部に入った先生の新しい視点が業務改善につながっていく。

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