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April 28, 2019

科学的に正しい「ほめ方」のルール

 脳科学について、数日ダイアリーで書いてきた。もう終わろうと思って書棚の一冊を開いたら、これも書かずにはいられなくなった。
 「やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~」ハイデイ・グラント・ハルバーソン(大和書房)は。「モチベーション」について調べていた際の学びの多い一冊だった。
 今回、目が釘付けになったのは、最終章の「褒め方」に関する部分。分量が多いので、自分の言葉に書き直してみる。

◆2002年に心理学者のジェニファー・ヘンダー―ロックらは、科学暦に正しい「ほめ方」の5つのルールを定義した。

①本心であること

 過度な感情表現や一般化した褒め言葉は、皮肉にとられることがある。努力が十分でない人に努力したとほめたり、些細なことをお大袈裟にほめるのもよくない。相手にばつの悪い思いをさせたり、バカにされたと思わせてしまうからだ。

②相手がコントロールできる行動を褒める
 「頭がいいね」など生得的な能力や資質をほめると、次回うまくいかなかった時に落ち込ませてしまう。
 努力や忍耐力、効果的なアプロ―チや心構えなどをほめると、根案に直面しても簡単にあきらめなくなる。
・・・これはキャロル・ドウエックらの実験結果であり、中室牧子氏の「学力の経済学」にも出てくるものだ。

③人と比較しない
 他者との比較ではなく、本人の現状と過去を比較して、成長した点をほめると、さらに自分をこうじょうさせようとする意欲が高まる。
・・・要するに②と関連する。あくまで努力やアプローチなど「自分でコントロールできる要因をほめる」ということだ。

④自律性の感覚を損ねない。
 金銭や昇格のような外的な報酬を意識させるのではなく、自分が自発的に取り組んでいることそのものを評価基準にしてほめる。

⑤達成可能な基準と期待を伝える。
 相手に実力以上のものを期待するようなほめ方はよくない。
 効果的な目標は「難しいが可能なレベル」。

 ほかにも、「うまくいかなかった人にどんな声掛けをするか」について書かれた以下の部分などは記憶が薄れていたので、参考になった。

◆結果が出ない人に対して、相手に気を遣って「一生懸命やったのだから、落ち込まなくてもいいよ」というような慰めの言葉をかけるのはよくない。
 研究によって「報われない努力をほめられた相手は、自分の愚かさをさらに強く意識すること」が分かっている。
 パフォーマンスがよくないときにネガテイブな感情を抱くのは、目に前の問題に対処するのに必要なエネルギーである。
 自信を失わせるような言葉かけはよくないが、かといって、耳あたりのいい言葉である必要もない。
 大切なのは、問題点の指摘ではなく、改善点を「具体的に」示すこと。必要な情報を伝えること。

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