文相互の関係 ~論理結合子~
これまで、文相互の関係を3通りから5通りで理解してきた。
①イコールの関係 (具体、体験、引用、比喩)
②対立関係(対比、譲歩・弁証法)
③因果関係
そして、
①イコールを「=」の線、
②対立を「←→」の線、
③因果を「→」の線
でつなげば、文章構造がかなり理解できる思ってきた。
自分で教材分析をしたり、文章構造図を作る際には、この三種の記号でつないできた。
受験国語の神様と呼ばれた松本成二氏は、「リレーションの三大種類」として、まずは次の3つを挙げている。
①同一指示:同じ事を別な言葉で述べたもの
②分析、敷衍:さらに詳しく説明した部分
③近接、類似(比較、比喩)
研究者の中には、4つや6つに分類する者もいる。
①同一指示 ②分析 ③近接 ④類似
①説明 ②類推と比較 ③例示 ④数字 ⑤引用 ⑥繰り返し
そして、松本氏自身、五つの原則にまとめ直して提示している。
①同一指示 ②分析・敷衍 ③原因・理由 ④例示 ⑤比喩・逆説や修辞
さて、かつて見て見ぬ振りしてやり過ごしてきたのが「論理結合子」。
新井紀子氏は『数学は言葉』の中で、次の7種類を挙げている。
①「でない」
②「かつ」
③「または」
④「ならば」
⑤「同値」
⑥「満たす、存在する」
⑦「全ての」
数学で用いられる基本的な論理結合子はこの7種類で、他の論理結合子は、この7種類を組み合わせれば表現できるという。p59
全くわからないわけではない。数学の授業では「かつ」「または」「全ての」などの違いを学び、「◯◯ならば〜」の論法で証明問題にも取り組んできた。
ただし、「論理結合子」でヒットする以下のサイトのような解説などは全然理解できない。道は遠いのだ。
http://www.sist.ac.jp/~kanakubo/research/reasoning.html
こちらのサイト「記号論理学」は、かなり丁寧なので、頑張れば理解に近づくかもしれない。
https://www.sist.ac.jp/~suganuma/kougi/other_lecture/SE/math/logic/logic.htm
※別件になるが、井上尚美氏の「論理力」7要素というメモ書きが見つかった。いろんな分類があるものだとつくづく思う。
①比較 ②分類 ③分析 ④構想 ⑤評価 ⑥選択 ⑦推論
「『論証』とは筆者の意見の妥当性を検証」と当時のメモに書いてある。
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