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September 13, 2019

教師に必要な「低刺激」の意識

    9月5日のサークル例会の前に、1名の若い先生を招いてミニセミナーを行った。
自分は「実践障害児教育」の川上廉則氏の文献を引用して、「教室に不穏な風を吹かせる毒語」の紹介をした。

◆何回言われたらやるの?
◆どうしてそういうことするの?
◆やる気がないなら、もうやらなくていい。
◆お母さんに言おうか?

と教師が先に売り言葉を仕掛けてしまうようなパターンだ。
   教師がイライラして毒語を吐いたら負けなのだということを伝えたかった。
   併せて、大げさに褒めて優越感を与えると、裏返しで劣等感が生じる。自己肯定感は高めたいが、優越感は要らないという話もした。およそ弱肉強食のクラスは、できる子が威張り、できない子がオドおどしている。優越感と劣等感が混在している。

   A先生は、学級の雰囲気を左右するのは教師のメンタルだという観点から、教師自身が平静を保つ心がけが必要だという話をされた。
   自分への大きなご褒美を設定すると、長続きしないから、毎回できる小さなご褒美を用意しろといわれ、ナルホドと思った。過度な感情表現をしないで淡々とやり過ごすというのも「低刺激」なのだろうと納得した。気分が落ち込んでいる時にに高段者の音声CDを聴いたら、余計、実力差を感じて落ち込んでしまうと聞いて、これもナルホドと思った。
   子どもは一度大げさに褒められたら、その大げささを毎回期待してしまう。ある子が大げさに褒められたら、自分が褒められる時もそのテンションを期待してしまう。教師のその日の気分で褒め方を変えてしまっては、子どもは戸惑うことになる。教師は、その日の気分に左右されてはいけないのだと理解した。
   子どもたちの気分をアップさせるために、ハイテンションで対応する方法もあるが、毎時間ではぐったりしてしまう。無理せず、長続きする対を前提にして、時々テンションを上げるような対応を入れるとよい。
 

  B先生が話された「ブロークンレコード」の対応も、低刺激だ。感情を荒げず、指示語を繰り返す。相手が諦めて、指示に従うまで、穏やかな声で、淡々と同じ言葉を出すというスタンスは、声を荒げたら教師の負けということを表している。

  C先生が示された算数の模擬授業は、先生の指示通りに作業していくと「できる、わかる」に到達するものだった。決して論争や大きな盛り上がりがあるわけではないが、指示通りに1つ1つ作業していく心地よさがあった。ある意味で「低刺激」だと思った。

   打ち合わせたわけではないが、2学期最初の心構えを示す講座で4人の意識は共通していた。全く同じ資料で同じ話をしたらウンザリしてしまうが、違うアプローチで「低刺激」に関わる提示だったので、「変化の
ある繰り返し」が効いたのではないかと思う。

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