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October 06, 2019

ラグビーのCMと金子みすゞの詩

昨日のブログ金子みすゞの「みんな違ってみんないい」について書いていたら、夜のラグビーのテレビCMは、そのまんま具現化したストーリーになっていた。
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CMは「体格は大きいが足が遅い」大介と、「足は速いが背が低い」小次郎の2人が主人公のストーリーだ。
2人が小さい頃、大介は運動会の徒競走で速く走る小次郎を、小次郎は綱引きで力強く活躍する大介を、それぞれうらやましく感じた。
「速く軽やかになりたい」と願う大介は図書室で敏捷性トレーニングの本を借り、「大きく強くなりたい」小次郎は牛乳を飲み、それぞれ努力を重ねる。
2人は同じ高校に進学し、ラグビー部に入部する。練習中、大介はボールを持って走る相手を止められず、小次郎はタックルを受けて吹き飛ばされる。
克服できなかったコンプレックス。
しかし、様々な個性や能力、体格の選手が一体となって勝利を目指すラグビーのプレーのなかで、大介はパワー、小次郎はスピードという長所に気づく。
「同じじゃないから、強いんだ」と、自分が持つ力でチームに貢献することの大切さを学んでいく。
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・・・「克服できなかったコンプレックス」というところがいいな。
金子みすゞの心の闇は、まさにここにあったと思う。
 試合限定のCM放映だという。めちゃもったいないぞ!
「僕にしかできないこと」篇(ラグビーワールドカップ2019™日本大会・TVCM・60秒) 
 
 
※金子みすゞの道徳の授業を見たあと代案で考えていたのは、
①すらりとしたマラソン選手を見せ
②筋肉パンパンの砲丸投げの選手を見せ
③マラソンの速い選手が、砲丸投げの選手をうらやんでも仕方ないよね。
①ミュージシャンを見せ
②ノーベル受賞のような研究者を見せ
③ミュージシャンが、研究者をうらやんでも仕方ないよね。
こんな形で、せっかく自分にはすごい才能があるのに、他人の長所をうらやんでも仕方ないよね、という授業の組み立てにしたらどうだろう、ということだった。
 この動画は、自分の授業案に近い内容だったので驚いてしまった。

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October 05, 2019

「わたしと小鳥と鈴と」の解釈

多くの先生方は分かっていると思うが、金子みすゞの詩は、決して単純なポジテイブではない。

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わたしが両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴はわたしのように、
たくさんなうたは知らないよ。

鈴と、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
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 道徳の教科書に付いているプリントは、自分の短所と長所を書いてみようという取り組みだった。

◆私は、走るのは苦手だけど、音楽は得意です。
◆私は、字は下手だけど、絵は得意です。
のように書き込ませていた。
 しかし、原詩の構造は違う。
 原詩の構造に従うなら

◆私は太郎君のように速く走れないけど、足の速い太郎君は私のようにピアノを弾けない。

となる。
 授業では安易に「短所と長所の対比」で理解させたがるが、本当の構造は「短所と短所の対比」。
 詳しく言うと「自分の短所と長所の対比」ではなく、「自分と他人の短所と短所の対比」。
 だから、相当にネガテイブなのだ。

 これは金子みすゞの境遇を調べたことがある人なら分かる。金子みすゞの詩をポジテイブでメルヘンチックに受けとめてしまったら、この詩を読み取ったことにはならない。

 道徳の授業だから「みんなちがってみんないい」の都合のよいフレーズだけ利用すればいいのか。
 道徳の授業だから「自分には短所もあるけど長所を大事にしよう」と結んでいいのか。

せめて

◆あなたは、いくらがんばっても他人にはなれないし、他人はいくらがんばってもあなたにはなれない。
 だから、他人をうらやましく思う必要なんてないし、あなたはあなたであることに自信を持ってほしい。

◆ある基準ではあなたは他人に劣るかもしれない。でも別の基準でみればあなたは他人に決して劣っていない。
 だから、他人をうらやましく思う必要なんてないし、自分は自分であることに自信を持ってほしい。

というまとめになるのではないだろうか。 
 ネットで検索すると、次のような感想があった。私も同感である。
 この詩の肝は「人のよさを決める価値基準は一つではない」ことだ。4年生に「基準」という意味を伝えられるかどうかは分からないが。

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「みんなちがって、みんないい」。本当は当たり前のことなのに、一つの基準で全ての価値を決めてしまいがちな現代において、この言葉は人々の心に鋭く優しく響きます。
 きっと、この言葉に救われる人も多いことでしょう。価値や基準は一つではないのだ、たとえ一つの基準で劣っていても、私の価値は失われないのだ、と思い出させてくれる言葉です。
https://www.motivation-up.com/word/036.html
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