ラグビーのCMと金子みすゞの詩
昨日のブログ金子みすゞの「みんな違ってみんないい」について書いていたら、夜のラグビーのテレビCMは、そのまんま具現化したストーリーになっていた。
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CMは「体格は大きいが足が遅い」大介と、「足は速いが背が低い」小次郎の2人が主人公のストーリーだ。
2人が小さい頃、大介は運動会の徒競走で速く走る小次郎を、小次郎は綱引きで力強く活躍する大介を、それぞれうらやましく感じた。
「速く軽やかになりたい」と願う大介は図書室で敏捷性トレーニングの本を借り、「大きく強くなりたい」小次郎は牛乳を飲み、それぞれ努力を重ねる。
2人は同じ高校に進学し、ラグビー部に入部する。練習中、大介はボールを持って走る相手を止められず、小次郎はタックルを受けて吹き飛ばされる。
克服できなかったコンプレックス。
しかし、様々な個性や能力、体格の選手が一体となって勝利を目指すラグビーのプレーのなかで、大介はパワー、小次郎はスピードという長所に気づく。
「同じじゃないから、強いんだ」と、自分が持つ力でチームに貢献することの大切さを学んでいく。
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・・・「克服できなかったコンプレックス」というところがいいな。
金子みすゞの心の闇は、まさにここにあったと思う。
試合限定のCM放映だという。めちゃもったいないぞ!
「僕にしかできないこと」篇(ラグビーワールドカップ2019™日本大会・TVCM・60秒)
※金子みすゞの道徳の授業を見たあと代案で考えていたのは、
①すらりとしたマラソン選手を見せ
②筋肉パンパンの砲丸投げの選手を見せ
③マラソンの速い選手が、砲丸投げの選手をうらやんでも仕方ないよね。
①ミュージシャンを見せ
②ノーベル受賞のような研究者を見せ
③ミュージシャンが、研究者をうらやんでも仕方ないよね。
こんな形で、せっかく自分にはすごい才能があるのに、他人の長所をうらやんでも仕方ないよね、という授業の組み立てにしたらどうだろう、ということだった。
この動画は、自分の授業案に近い内容だったので驚いてしまった。
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