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November 09, 2019

学テから大学入試まで一貫している。

7月に堺市で椿原先生の学習会に参加した際、「学力調査問題と大学入試問題 直結している」というレポートを持参した。
その際、引用したのが難波博孝氏の論稿だった。

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「大学入試が求めるもの」
①複数の種類の実用文を読ませる  
②複数の文章を組み合わせて考えさせる
③大量の情報を処理させる
④最大200字程度の文章を20分程度の短時間で書かせる
⑤多くの条件を踏まえた文章を書かせる
⑥誰かの立場で文章を書かせる

 難波博孝氏(広島大学大学院教授)
東京書籍発行「教室の窓 Vol.55」
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 センター試験に代わって2020年度から行われる大学入学共通テスト(国語)は、これまで行われてきた全国学力調査問題と傾向が酷似していた。
 その点について難波氏は次のように指摘していた。

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実はこの方向性は、文科省がずっと追い求めてきたことであった。
小学校・中学校関係者の方ならすぐわかるだろうが、今まで10年以上行われてきた全国学力・学習状況調査のB問題と共通テストのここまで傾向はそっくりだからである。文科省は10年かけて、共通テストの基盤をつくってきたといえる

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「文科省は10年かけて、共通テストの基盤をつくってきた」という箇所にびっくりした。
 昨年11月、朝日新聞に掲載されたコメントも、同様の趣旨だったと理解している。

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文部科学省はこれまでも高校までに教える内容を決める学習指導要領で「思考力、判断力、表現力」を身につけるよう学校に求めてきた。だが、高校では大学入試に向けた勉強に重点が置かれがちだ。
そこで大学入試も、より学習指導要領の内容に合わせるよう大きく変えることにした。

                            
朝日新聞 進学特集「20年度入試から共通テスト」
2018/11/5朝刊
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授業を変えるために、入試を変えるというウルトラCを決行したのだ。
 さて、同様の指摘を最近も目にした。
 文科省の「全国的な学力調査に関する専門家会議」の委員である田中博之氏の見解だ。

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(2017年の大学入試試行調査は)全国学力・学習状況調査の問題と、とてもよく似ています。これは偶然ではなく、意図的に合わせているのです。つまり、記述力が全国学力・学習状況調査から大学入試まで一貫して問われる必須の学力になる、という画期的な出来事が起きようとしています。だからこそ、小中学校では一層B問題的な学力観を重視すべきなのです。 
  
「総合教育技術」2019.11月号 P43
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・・・「記述力が全国学力・学習状況調査から大学入試まで一貫して問われる必須の学力になる、という画期的な出来事が起きようとしています」という箇所にしびれた。
 椿原先生の指導が、大学入試に通用することをすることの意義は大きい。

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