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January 26, 2020

2月16日(日)椿原正和先生の春日井講演会について

日頃から懇意にしていただいている熊本の椿原正和先生を春日井市にお招きする事になりました。

  2月16日(日)14:00〜16:00

  春日井市総合体育館会議室です。

翌週、東北大学で行われる椿原先生の情報リテラシー講座は1日で満席となりました。

この機会にたくさんの先生方にご参加いただければ幸いです。どうぞ、お知り合いの先生をお誘いください。よろしくお願いします。

SENSEIポータルhttps://senseiportal.com/events/56014

 

 椿原正和先生は、今年度で教職を退職し、教育アドバイザーとして全国各地を回ることになりました。すでに100校の校内研修の講師依頼が来ています。

 昨年末は、PISA2018の結果(読解力低下の話題)と、大学入試共通テストの記述式問題の見送りで教育界が揺れました。

 グローバル化の進展や産業構造の転換により、「思考力・判断力・表現力」が喫緊の課題であると言われながら、記述式問題は見送りとなりました。

 しかし、「記述式は答えが多様なので採点が大変で、バラツキが生じる」という受験生や保護者の不安は誤解です。記述式問題は、与えられた情報と条件をきちんと読み取れば一定の解答ができます。模範解答と自分の解答を比較して自己採点することも決して難しくありません。

 椿原先生は、昨年12月に行われた日本教育技術学会(京都大学大会)で5年生の子どもたちに学テB問題を授業しましたが、どの子の答えもほとんど同じになりました。昨年10月には八王子東高校の2年生相手に大学入試共通テストのプレ問題を授業しましたが、どの生徒の答えもほとんど同じになりました。

 与えられた条件に合わせて、情報を読み取り、正しく再構成することが記述式問題で問われている能力です。中教審委員の堀田龍也教授は「基盤的学力」という言葉を使っていますが、これも同じです。

Society5.0 に向けた教育内容・学習方法おける深い学びを実現すること

③【 基盤的学力】 Web等からの情報を適切に取り出すために必要な読解力,多くの情報を比較したり整理したりできる思考スキルの育成

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/083/siryo/__icsFiles/afieldfile/2019/12/04/1420013_003.pdf

 

 2月16日(日)の椿原先生には、大学入試共通テストのプレ問題に触れていただきながら、どの教科でも使える汎用的読解力の指導法についてお話しいただく予定です。

 

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「初等中等教育局メールマガジン」に着目

初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第376 2020/1/24□

https://www.mext.go.jp/magazine/backnumber/1422844_00007.htm

 

着目したのは、合田課長のコラム

【コラム】年末年始に先生方と対話して考えたこと -2020年を前にした3つの懸念を軸に-

〔初等中等教育局財務課 課長 合田 哲雄〕

このメルマガは、分量が多く強調部分がないので、自分に問題意識でピックアップするしかない。以下、意図的に抜粋し、太字にもしてみた。

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 では、「子供たちが未来社会を自立して切り拓くための資質・能力」って何でしょうか。人工知能(AI)の飛躍的進化やSociety5.0時代だから、プログラミングができて、英語を流暢に話せることでしょうか。そういう表層的なことではないですよね。

 ~中略~

教科書や新聞、新書などの内容を頭でベン図などを描きながら構造的に正確に読み取る力、

・ 歴史的事象を因果関係で捉える、比較・関連付けといった科学的に探究する方法を用いて考えるといった教科固有の見方・考え方を働かせて、教科の文脈上重要な概念を軸に知識を体系的に理解し、考え、表現する力、

・ 対話や協働を通じ、新しい解や「納得解」を生み出そうとする態度、

が大事なのですが、これらは、「書くことは考えること」という指導、多様な子供達がともに学ぶなかでの「学び合い」「教え合い」の学校文化、教科教育研究や授業研究といった固有の財産を持つ我が国の学校教育が150年にわたって重視してきた力そのものです。

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合田氏は30223号のメールマガジンのリンクをされている。

以前の主張と変わらないということだ。

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AIは与えられた目的の中で処理を行っています。他方、AIに与えるこの目的の良さ、正しさ、美しさを考えたり、複雑な状況の中で目的を組み換えたりといったことができることが人間の強みであり、目の前の子供達はAIが「解なし」と言ったときに本領を発揮しなければなりません。しかし、そのための力は、今の学校教育では到底及ばないような超人的なものでしょうか。 

 そうではありません。松尾先生や新井先生がAI時代に求められる資質・能力として挙げているのは、「教科書や新聞、新書などの内容を頭でベン図などを描きながら構造的に正確に読み取る力」、「歴史的事象を因果関係で捉える、比較・関連付けといった科学的に探究する方法を用いて考えるといった教科固有の見方・考え方を働かせて、教科の文脈上重要な概念を軸に知識を体系的に理解し、考え、表現する力」、「対話や協働を通じ、新しい解や「納得解」を生み出そうとする態度」。これらは、「書くことは考えること」という指導、多様な子供達がともに学ぶなかでの「学び合い」「教え合い」の学校文化、教科教育研究や授業研究といった固有の財産を持つ我が国の学校教育が140年にわたって重視してきた力そのものではないでしょうか。

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・・・情報の正しい読み取りと、分析、解釈、自分なりの見解の表明といった一見目新しい情報リテラシー、読解力リテラシーの課題が、我が国がこれまで重視してきた力であると主張されている。

だからといって、昭和に戻れといってもいるわけではない。

でも、全く新しいことに取り組む「ゼロ発進」でもない。

向山実践が今なお新しいように、これまでの教育を正しく継承し、発展させていかねばならない。

残り少ない自分にもやるべき仕事がある。

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January 13, 2020

文科省のPISA読解力の見解は?

読解力についていえば、前回までは、「読解力」の定義は、書かれたテキスト(本や新聞など出所や校正・校閲がしっかりした書きもの)の中から「情報を探し出す」「字句の意味を理解する」「統合し、推論を創出する」「内容と形式について熟考する。」等でありました。つまり「従来型」の範囲内での「読解力」を問うものだったといえるでしょう。

 今回からは、オンライン上の様々なデジタルテキスト(ブログ、投稿文、宣伝サイト、メール文)など、文責が誰にあるのか、出所が定かであるのか、校正・校閲がしっかりなされているのかなどが一見明確ではない文書について、「質と信ぴょう性を評価したり」「矛盾を見つけ対処したりする」ことも求めており、問題自体もその7割がPC使用型調査のために開発された新規ものとなっています。つまり、前回までの「読解力」の調査からは大きく変化しているということです。

 OECDの責任者であるシュライヒャー局長も、現代社会においてデジタルの世界で求められる読解力に焦点を当てたこと、「フェイクニュース」が広がる世界での読解力がより重要な能力になっていることを明確に言及しており、今回のPISA調査は、これまでの「読解力」の範囲に加え「情報活用能」をも求めていることは明らかだと思います。

初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第373号(令和元年1224日臨時号)

【矢野 文部科学省大臣官房審議官(初中教育担当) 特別寄稿】PISA調査2018GIGAスクール構想

https://www.mext.go.jp/magazine/backnumber/1422844_00003.htm

この審議官の言葉が一次資料なら、求められる読解力は

1 「情報を探し出す」

2 「字句の意味を理解する」

3 「統合し、推論を創出する」

4 「内容と形式について熟考する」

5 「質と信ぴょう性を評価する」

6 「矛盾を見つけ対処する」

で、これは、

◆これまでの「読解力」に「情報活用能力」を加えたもの◆

ということになる。これを後段で

◆新たな読解力(読解力と情報活用能力のハイブリッド型)◆

と呼んでいる。これがまさに新学習指導要領の先の課題ということになるだろうか。

なお補足の形で、従来の物語の読みを否定せず、並行して指導すべきだと述べている。

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1 PISAは全世界で同時に調査を行うため、文化に依存する価値観や筆者の気持ちなどは問わない。

2 PISAの読解力や書く力を議論するときには、日本の国語科の伝統的な読解力と区別する必要がある。

3 「ごんぎつね」の気持ちを丁寧に読解する活動をPISA読解力低下の「処方箋」として流したのは、的を射たものとは言い難い。

4 「読解力」に加え「情報活用能力」という「新たな課題」がOECDから各国に投げかけられている。

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これからは、「読解力」と「情報活用能力」なのだと何度も出てくる。

日本の伝統的な読解力と区別しろという指摘も重い。

矢野氏の私見とあるものの、文科省の見解と見てよいだろう。文科省のHPなのだから。

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文科省と新井紀子氏の真逆の見解

「ノートが取れない」中学生。日本の子どもたちの読解力はなぜ落ちたのか。新井紀子さんインタビュー

https://www.businessinsider.jp/post-204493

これまで共感することの多かった新井紀子氏だが、今回のインタビュー記事内容には疑問があった。

「是々非々」が、PISA読解力の基本スタンスだから、いくらファンの一人でも、批判的に読む態度は維持したい。
具体的には、1人1台タブレットを否定する次のくだり。

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新井:これはもう終わりだなと。特に小学生には絶対、タブレットは良くないと私は確信しています。
実際、先進的に導入した私立学校や家庭で既に弊害が出ています。小学校からタブレットドリルで学ぶと、紙や長文にはもう戻れないんです。意外なことですけれども、検索すら自分ではできなくなる生徒が出てくる。 学びが非常に“消費的”になるのでしょう。 けれども、大学や社会で求められる学びは“生産的”な学びなので、タブレットドリルで育った子は立ち直れないほど挫折してしまう。

浜田:新井さんも関わっていらっしゃる板橋区の実例で、実際に読解力が上がっている授業では、ICT教育とは無縁の、新聞記事を読んでその要約を書く、という「昭和的」な方法で成果を上げています。実際の現場とは違う政策がなぜ進んでいくのでしょう。

新井:現場を見ていないからだと思います。タブレット導入で今まで7時間かかっていた授業が2時間で終わり、残りは深く考える時間に当てる、というような授業は、麹町中学校のようなある意味「特殊な環境」の学校だけでできることだと思います。保護者も経済的な余裕があり、民間からも支援が集まるような私立学校並みの環境が整っている。それが本当に地方でもできるのかを検証せずに、タブレットという言葉が一人歩きしています。
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・・・これは文科省のメルマガで取り上げている箇所と重ねることができる。

真逆なのだが根っこは同じなのだ。

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今回のPISA調査で明らかになったわが国の教育上の最大の課題は、デジタルデバイスについて、家庭での子供たちの自主的な使用が先行し、OECD諸国に比較してゲーム遊びやチャットなど「遊び」に多く使われている反面、「宿題をする」「学校の勉強のためにインターネット上のサイトを見る」「関連資料を見つけるために授業後にインターネットを閲覧する」等、学校や家庭での学習にデジタルデバイスを使用している者の割合が非常に少ないということです。
 つまりデジタルデバイスをどのように使うべきかということが、家庭においても学校においてもあまり教えられていない状況にあり、子供たちが「自主的」に「遊び」に使っている実態が先行してしまっている、その結果「OECD諸国の中で際立って、学習にデジタルデバイスが使われていない。」ということがこの調査の「きも」なのです。
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新井氏のタブレット反対説は、タブレットが学びにつながらないから反対というもの。
文科省のデジタルデバイス必要説は、今のままではタブレットが「遊び」にしか使われていないからこそ必要というもの。

同じことだ。

今のままなら、新井氏の言うように、タブレットを与えても学びの役に立たない。せいぜいドリル学習にしか使われない。
しかし、だからこそ、タブレットが「情報収集」や「情報選択・検証」といった学習に使われるよう教えていかねばならないのだ。
今は特殊な環境である「麹町中学校」を「どこにでもある当たり前の学校」にしていく必要があるのであって、麹町中学校を特別視していては何の進歩もない。

そもそもタブレット=ドリル学習ではない。
新井氏のつくったRSTだってPC入力ではないか。
むしろタブレットを悪者扱いする意図が分からない。

学習にデジタルデバイスを使う政策を推進するのは、タブレットを遊び道具としか見ていない稀有な日本人を世界標準に戻すためには喫緊の課題だ。

繰り返すが、タブレットが遊びにしか使われていないから、今こそ学校で正しく教えていく必要があるのだ

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January 01, 2020

記述式問題とプログラミング的思考

国語の記述式問題に対しては、「答えが千差万別になるから採点が不安」との批判、誤解がある。

しかし、試験問題で課す以上、千差万別や十人十色はありえない。自由な解釈を問うているわけではない。

プログラミングでいうと、たった1つコードが違うだけで、プログラムは動かない。あるいは目的通りの動きをしない。

我々が記述する文章にも同じような精密さを求められる場合がある。
契約書や規約、法的書類などだ。十人十色に読まれては困るのだ。
しかも、現代は外国人にも通じなくてはならないから、阿吽の呼吸は通用しない。きちんと明示し、達意の文章で示さねばならない。
プログラミングのコードほど厳密でないにしても、ある程度の厳密さで記述しないと誤解が生じ、トラブルが生じる。
だから、「プログラミング的思考」「プログラミング的な表現力」が必要になる。誰が読んでも一義にしか読めない文章だ。
新井紀子氏の公開授業も、道案内を題材に「一義になる文を書く」というものだった。
お分かりになると思うが、これがプログラミング的であることは明らかだ。
記述式の解答をAIに採点させるという話もあったらしいが、これも、AIがプログラミングのように一義に読めるかを確かめるためだと思うと合点が行く。
AIに読み取ってもらえないような多義的な表現、条件を逸脱した表現は「不可」の時代が来る。
一義にしか読めない文章を書くのが記述式テストの本意であるのに、「答えが多様になるから採点が大変だ」との批判があった。おかしい。
それは解答が間違っているし、そもそもの記述式解答の意図が分かっていない。
自己採点でバラツキが多かったとの批判があった。あるいはアルバイトの採点で大丈夫なのかという批判があった。
しかし、そもそも条件を正しく読み取れない生徒は、示された模範解答と自分の解答が同じかどうかの理解ができない。
自己採点できない読解力の低さが問題なのであって、記述式問題が悪いわけではない。
生徒が条件設定を理解できる力をつけない限り、このようなおかしな批判はなくならない。

ここは三段論法で締めてみる。

①プログラミングは、society5.0の社会に必須な能力だ。
②一義にしか解釈されない文章を書くことが、プログラミングできる子供たちの育成につながる。
③だから、条件に合わせた一義の記述式問題は、どうしても必要だ。

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日本教育技術学会での衝撃

12月21日、日本教育技術学会京都大学大会でとても話題になったのが、OECD 生徒の学習到達度調査の中の「生徒の学校、学校外におけるICT利用」の報告書でした。
http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/06_supple.pdf

日本の学校でのICT活用が国際ランキングで極めて低いことを示すグラフがズラリと続きます。これでもかと続きます。
子供が自宅で学習として活用する度合いが最下位レベルであることも示されます。
ところが後半部。子供の1人ゲーム利用、チャット利用が国際ランキング第1位。
ネット環境、ICT環境が整っていないわけではないのに、勉学や能力開発に活用する政策も遅れているし、子供自身の意識も低い。
ICTはエンタメ利用にしか使われていない。
マスメディアが特段取り上げなかったからと気にも留めなかったことを反省しています。
何ページにも渡る報告書ですが、決して読み取れないほどむずかしいわけではありません。

自分自身のPISA型読解力を、まず糾弾せねばという思いでした。

①第一次情報を正確に取り出す。
②書かれた情報の意味を解釈し、推論する。
③テキストと熟考、評価し、知識、考え方、経験と結びつける。

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「情報」の学習指導(光村版)

   

光村図書の方が置いていった「情報の扱い方」の資料。

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◆新しい学習指導要領では「情報の扱い方に関する事項」が新設され、「情報と情報との関係」「情報の整理」の二つの系統で示されました。◆「情報の扱い方に関する事項」は、従来の指導内容を整理し直したものです。

例えば、これまでも、説明的な文章の学習で、段落どうしの関係など、文章内の情報と情報との関係についての指導は行われていました。

しかし、これからは、このような指導と情報と情報の関係性の観点から、より意識して行い、その成果を自分の表現に役立てるなど、汎用性のある力にまで高めることが大切です。

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なるほど。

新学習指導要領を真剣に読み込んでいなかったし、明らかに勉強不足だった。

その指導のポイントも、大切な指摘だった。

ステップ1:情報を取り出す

ステップ2:情報を整理する

ステップ3:関係を捉える

ステップ4:発信する

 

このステップ3の「整理」の中に、4つの方法が示されている。

【場面や目的に応じてさまざまな思考法を使う】

①観点ごとに整理する・・・表

②分類して整理する・・・・表

③共通点・相違点を整理する・・ベン図

④順序・流れ・関係を整理する・・フローチャート図

 

また④の「関係」の中に、2つの論理が示されている

【分析・吟味の方法を知る】

①原因と結果・・・原因 ⇒ 結果

②意見と根拠・・・根拠 ⇒(意見と根拠をつなぐ考え)⇒ 意見

 

説明を省くが、根拠と意見の間に(意見と根拠をつなぐ考え)が入っているところが良いと思う。三角ロジックに近い流れになっているからだ。

「情報の読み取り」という観点で、従来の国語の指導内容を整理し直す発想を自分もしっかり身につけようと思う。

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読解力は、より重要な能力

OECD教育・スキル局長アンドレアス・シュライヒャー氏のコメントが124日の中日新聞に掲載されていた。

見出しは「読解力はより重要な能力」。

さらに詳しい内容が教育新聞129日号に掲載されていたようだが、コンパクトな、こちらの記事を打ち込んだみる。

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読むという行為の性質は大きく変わっており、今回の調査ではデジタル世界における読解力に焦点を当てた。従来の紙の書物は専門家が内容を精査し、書いてあることは正しいと信じられていた。しかし、インターネット上の情報は真偽が分かりにくく、答えも一様ではない。複数の出所の情報を比較し、事実か違憲かの区別をつけることも求められる。こうした意味での読解力を付けるには、デジタル機器をただ使うのではなく、どう使えばいいのかを教えることが大切だ。フェイクニュースが広がる世界で読解力はより重要な能力になっている。

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なるほど。情報の真偽を見極めるための「読解力」が、今後ますます重要になることはよく分かる。

ただし、違和感もあった。

従来の紙の書物は専門家が内容を精査し、書いてあることは正しいと信じられていた。しかし、インターネット上の情報は真偽が分かりにくく、答えも一様ではない。

「従来の情報は正しかった、今は真偽が分かりにくい」という構図だが、そうとも言えない。

従来の紙の書物は専門家が内容を精査し、書いてあることは正しいと信じられていた。しかし、インターネット上で真逆の情報が溢れることも多くなり、必ずしも正しいと言い切れなくなった。自己責任で情報の真偽を判断せざるを得ない。

 「従来の情報が正しい」というんは、あくまで「信じられていた」だけで、本当に正しかったかどうかが別だ。これまではフェイクニュースが堂々と報じられてきたが今は化けの皮が剝がれるようになったのだとも言える。

 とにかく複数のテキストから総合判断する・批判検討するという読みのスタンスが大事だということが分かる。PISA調査問題も、学テ問題も、大学共通テスト記述問題も、複数のテキストから情報を読み取ることが求められている。この方向は、もはや後戻りできない。

従来の紙の書物は専門家が内容を精査し、書いてあることは正しいと信じられていた。

 無論、この「紙の書物」には教科書も含まれる。教科書に書いてあるから正しいわけではない、という読みのスタンスが大事だということも分かる。

シュライヒャー氏のTEDトーク、下記のサイトは日本語もコピペできる。

https://www.english-video.net/v/ja/1667

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