「初等中等教育局メールマガジン」に着目
初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第376号 2020/1/24□
https://www.mext.go.jp/magazine/backnumber/1422844_00007.htm
着目したのは、合田課長のコラム
【コラム】年末年始に先生方と対話して考えたこと -2020年を前にした3つの懸念を軸に-
〔初等中等教育局財務課 課長 合田 哲雄〕
このメルマガは、分量が多く強調部分がないので、自分に問題意識でピックアップするしかない。以下、意図的に抜粋し、太字にもしてみた。
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では、「子供たちが未来社会を自立して切り拓くための資質・能力」って何でしょうか。人工知能(AI)の飛躍的進化やSociety5.0時代だから、プログラミングができて、英語を流暢に話せることでしょうか。そういう表層的なことではないですよね。
~中略~
・ 教科書や新聞、新書などの内容を頭でベン図などを描きながら構造的に正確に読み取る力、
・ 歴史的事象を因果関係で捉える、比較・関連付けといった科学的に探究する方法を用いて考えるといった教科固有の見方・考え方を働かせて、教科の文脈上重要な概念を軸に知識を体系的に理解し、考え、表現する力、
・ 対話や協働を通じ、新しい解や「納得解」を生み出そうとする態度、
が大事なのですが、これらは、「書くことは考えること」という指導、多様な子供達がともに学ぶなかでの「学び合い」「教え合い」の学校文化、教科教育研究や授業研究といった固有の財産を持つ我が国の学校教育が150年にわたって重視してきた力そのものです。
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合田氏は30年2月23号のメールマガジンのリンクをされている。
以前の主張と変わらないということだ。
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AIは与えられた目的の中で処理を行っています。他方、AIに与えるこの目的の良さ、正しさ、美しさを考えたり、複雑な状況の中で目的を組み換えたりといったことができることが人間の強みであり、目の前の子供達はAIが「解なし」と言ったときに本領を発揮しなければなりません。しかし、そのための力は、今の学校教育では到底及ばないような超人的なものでしょうか。
そうではありません。松尾先生や新井先生がAI時代に求められる資質・能力として挙げているのは、「教科書や新聞、新書などの内容を頭でベン図などを描きながら構造的に正確に読み取る力」、「歴史的事象を因果関係で捉える、比較・関連付けといった科学的に探究する方法を用いて考えるといった教科固有の見方・考え方を働かせて、教科の文脈上重要な概念を軸に知識を体系的に理解し、考え、表現する力」、「対話や協働を通じ、新しい解や「納得解」を生み出そうとする態度」。これらは、「書くことは考えること」という指導、多様な子供達がともに学ぶなかでの「学び合い」「教え合い」の学校文化、教科教育研究や授業研究といった固有の財産を持つ我が国の学校教育が140年にわたって重視してきた力そのものではないでしょうか。
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・・・情報の正しい読み取りと、分析、解釈、自分なりの見解の表明といった一見目新しい情報リテラシー、読解力リテラシーの課題が、我が国がこれまで重視してきた力であると主張されている。
だからといって、昭和に戻れといってもいるわけではない。
でも、全く新しいことに取り組む「ゼロ発進」でもない。
向山実践が今なお新しいように、これまでの教育を正しく継承し、発展させていかねばならない。
残り少ない自分にもやるべき仕事がある。
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