マスク着用が必須となると、教師の対応は変わってくる
TOSSが作成した「授業力トレーニングテキスト」の13ページに「あたたかな表情(笑顔)」という項目がある。
① 授業の開始を笑顔で始めている。(1点)
② あたたかな笑顔を最後まで保持している。(1点)
③ 場面に応じて表情を豊かに使い分けている。( 1点)
子ども達は、教師が思っている以上に教師の表情や雰囲気に敏感である。
教師が怒った表情で教室に入ってくれば、「先生、何かあったかな。」と身構えたり、具合が悪そうな表
情であれば「大丈夫かな。」と心配したりしてしまう。
教師の表情は、子ども達にとって非常に強い刺激物でもあるのだ。
だからこそ、教師は授業の開始を笑顔で始められることが「前提条件」なのである。
当然のことであるが、授業の開始に笑顔になれなければ、次の項目である「②あたたかな笑顔を最
後まで保持している。」ことも、「③場面に応じて表情を豊かに使い分けている。」こともできはしない
だろう。
http://toss.gr.jp/kyoushiryoku/wp-content/uploads/2017/04/training-text.pdf
・・・次年度、教師も子どもも「マスク着用」が必須となると、「笑顔」「豊かな表情」や非言語の対応がかなり困難になる。
「セレトニン」の分泌を促す5つのポイントについても、感染対策に伴い、かなり困難になる。
○「見つめる」「ほめる」
×「ほほえむ」
△「話しかける」「ふれる」
「口元がゆるむ」という笑顔の効用が激減するとなると、それをどう埋め合わせていくかを考えないと、子どもとのコミュニケーションづくりがうまくいかなくなる。出会いの印象も悪くなる。
①マスクからはみ出すような大げさな笑顔。目尻を下げて笑っていることをはっきり伝える。
②声の強弱やトーンで感情を伝える
③「バンザイ」など、身振りで表現する
④「OK」などのハンドサインで表現する
⑤意図的に拍手を増やす
⑥「すごいね」「やったね」のようなカードを多用する
⑦「すごいね」「やったね」のようなスタンプを多用する
⑧「すごいね」「やったね」のようなシールを多用する
⑨(濃厚接触にならない程度)の「握手」や「ハイタッチ」を使う。
⑩(濃厚接触を配慮して)原監督の「グータッチ」を使う。
11一筆箋・連絡帳、ミニ賞状を使う。
などと考えてみたが「笑顔・あたたかな表情」が伝わらないことのハンデは大きい。
少なくとも、そのハンデはあることを前提に、学級づくりや「出会いのドラマ」を作る戦略を立てる必要がある。
※それにしても、あらためてTOSSのトレーニングテキストはすごい。
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