学力を育てる「家庭環境」
『学力を育てる』(岩波新書)の中で、家庭環境の重要さを説いた箇所がある。
フランスの社会学者ブルデユーの「文化資本論」によると、ということで、次にように書いてある。
◆「大学に行くのが当然」とする家庭の雰囲気と、「大学になぜ行くのか」とする家庭の雰囲気の違いが、学力や進路選択に決定的な違いをもらたしている。決して彼らの知的能力が異なっているからではない。
(P108・109を私がまとめた)
ページは一気に飛ぶが、志水氏は次のように述べる。
◆ポイントは「宿題をしないと気持ちが悪い」、あるいは「本を読みたくて仕方がない」といった子どもを育てるということである。繰り返しになるが、それを成し遂げるためには、大げさに言うなら、家庭のあり方・親の生き方自体が問われることになるのである。(P119)
◆結論的に言うなら、適切な家庭環境のもとで、子どもたちの確かな学習習慣が形成され、豊富な学習意欲が引きだされ、そして、着実な学力の基礎が築かれる。(P121)
・・・教育困難な地域の子どもは、家庭環境が悪いのだからあきらめろと言っているのではない。
むしろ逆だ。
子どもの将来は遺伝ではなく、環境で決まるのだから、保護者はできる範囲で教育環境を整えてあげようということなのだ。
「どうせ、うちは〇〇だから・・」と保護者があきらめてはいけない。それが「親の生き方が問われている」の意味なのだと思う。
フランスの社会学者ブルデユーの「文化資本論」によると、ということで、次にように書いてある。
◆「大学に行くのが当然」とする家庭の雰囲気と、「大学になぜ行くのか」とする家庭の雰囲気の違いが、学力や進路選択に決定的な違いをもらたしている。決して彼らの知的能力が異なっているからではない。
(P108・109を私がまとめた)
ページは一気に飛ぶが、志水氏は次のように述べる。
◆ポイントは「宿題をしないと気持ちが悪い」、あるいは「本を読みたくて仕方がない」といった子どもを育てるということである。繰り返しになるが、それを成し遂げるためには、大げさに言うなら、家庭のあり方・親の生き方自体が問われることになるのである。(P119)
◆結論的に言うなら、適切な家庭環境のもとで、子どもたちの確かな学習習慣が形成され、豊富な学習意欲が引きだされ、そして、着実な学力の基礎が築かれる。(P121)
・・・教育困難な地域の子どもは、家庭環境が悪いのだからあきらめろと言っているのではない。
むしろ逆だ。
子どもの将来は遺伝ではなく、環境で決まるのだから、保護者はできる範囲で教育環境を整えてあげようということなのだ。
「どうせ、うちは〇〇だから・・」と保護者があきらめてはいけない。それが「親の生き方が問われている」の意味なのだと思う。
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