今年度の学力状況調査問題
昨日の朝、勤務校に今年度の学力状況調査が届いた。
回収と採点、結果分析はないから、使い方は学校裁量になる。
できれば学年にはテスト形式でチャレンジさせてほしいし、職員にも研修としてやってほしいと思っている。
ざっくり見ての感想。
国語の漢字問題は3問。
①「非常」を書く問題。
②「改める」「確かめる」の送り仮名は選択問題。
算数の計算問題は3問
①150センチの1、3倍は?
②縦80M 横50M の長方形18個を、縦に何個、横に何個並べると縦240M 横300Mになるか?
③芽が出た種40個は、まいた種50個の何%か?
・・・これまで自習プリントと言えば「漢字と計算」だった。
休校中も、漢字と計算のプリントをせっせと準備していた。
しかし、漢字と計算をいくらがんばっても、学力テストの点数アップには結びつかない。
たくさんの情報から必要なものを選択し処理する能力・よく考えて答えを導く能力が問われているというのが第一印象だ。
むろん、この傾向は今年に限ったものではないが、特にABの区別がなくなったことで、A問題が減ったように思う(ここは、あくまで「印象」である)。
学テの傾向は、大学入試テストの傾向でもある。
漢字練習と計算練習が無駄とは言わない。
しかし、効率よく漢字習得と計算力の向上をはかり、残りの時間を別の課題(情報の選択や処理、思考・判断・表現)に充当しないと、子どもの将来を台無しにしてしまう。
教師は、この学テの「傾向」と「内容」に、もっと敏感でなくてはいけない。
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