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July 15, 2020

一方的な講義形式では困る。見た目のアクテイブだけでも困る。

朝日新聞7月12日付に「教育」の特集ページがあった。
休校明け1か月の学校の様子を取材したものだ。
以下の部分が印象に残った。

◆コロナ前と後では授業の方法も変わった。飛沫が気になり、話し合いやグループ学習はできない。大きな声での発表も無理だ。「話し合い学び合う小学校の授業が難しい。教師が話し、黒板に書くスタイルになってしまいます。」

・・・13日、学校に届いた理想教育財団の季刊雑誌「理想」136号の梶田叡智一氏の論文と重ねて読んだ。

「 新学習指導要領の全面実施を迎えて  真のアクティブラーニングを」というタイトルだ。先に自分が引用した文科省の解説「新たな未来を築くための大学教育の質的展開に向けて」2012年8月28日答申の用語集が、ここでも引用されている。

◆教員による一方的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授、学修法の総称。学修者が能動的に学習することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。(後略)

そして、アクティブラーニングに大前提となるポイントが3つ示されている。
自分なりに大胆にまとめると、以下の3点になる。

1 「活用」「探究」の土台として、「習得」が必ず位置付けねばならない。

2   アクティブな活動があるだけではだめ。デイープラーニングや学力形成に繋がらねばならない。

3   見た目のアクティブが大事なのではない。学習者が自分自身の内的必然性をもって学ぶことが必要。

・・・念頭には「這い回る経験主義」「活動あって指導なし」という批判を回避したいという思いがあるのだと思う。

◆このように、アクティブ・ラーニングとは、児童生徒を受身のままにさせない、ということであり、教師が一方的に語り続けたり、活動の指示を出し続けたりするといった指導のあり方から脱却することである。ここで目指されているのは、思考を活性化させ、具体的な課題解決に対して積極的に取り組んでいく主体的能動性を実現することである。これは言われたままにやるのでなく、自分事として〈自我関与して〉課題に取り組み、考えていくこと、と言ってもいいであろう。

 

・・・ただ単に活動させればよいわけではない。一方で、受け身の授業からの脱却は進めねばならない。

この双方のニーズに合わせることが大変なのだ。

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