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August 14, 2020

新学習指導要領が求める「クリティカル・シンキング」

出口汪氏が「メデイア・リテラシー」について書いた記事のコピーがある。

◆世の中で起きていることを、テレビや新聞、インターネットなどを通じて知るわけですが、このメディアから送られてくる情報には必ず発信者がいます。発信者の背後には、ときには何らかの権力構造が存在したり、巨大なスポンサーの力によって支配支配されていたりして、様々な形で情報ソース情報操作が行われ、情報の受け手をミスリードしようとすることがよくあります。それをそのまま受け入れてしまうと、その人の人生に禍根を残すことにもなりませんなりかねません。
 
メディアから送られる情報を無防備に鵜呑みにせず、その真偽をしっかり確かめて、必要な情報を取捨選択する能力、つまりメディアリテラシーがこれからの社会には大切であって、これも子供の頃から教育する必要があります。
 「小四教育技術」2017年2月号。


この記載の前段階として、今の学習指導要領で求められている「思考力・判断力・表現力」にどう対応するかの主張がある。

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◆文部科学省が従来からモデルにしている欧米の考え方「クリティカル・シンキングとは、ある問題について、主観を交えずに客観的に様々な角度から分析して、複数の可能性から相対的に適切なものを選ぶ能力のことで、次期学習指導量ではこの要素がさらに強まるとされています。文部科学省はとくに、答えのない問題への対処や、複数の正解があり得る問題で最適解を導き出す能力などを重視するということですね。
 
つまり、教科書に答えがあって先生が教えてくれることを何ら疑うことなく頭に入れて答えればいいという、これまでのやり方とは真逆な教育になるということです。

自分自身で考えていく過程で、ひょっとしたら答えが見つからないかもしれない。あるいは複数の答えが現れるかもしれないという学習が導入されるわけですが、こういう事は現実社会で生きていると当たり前に遭遇する問題ですよね。世の中で起きている事柄、我々が直面している問題には絶対的な正解は存在しないわけですから、極めて現実的な学習であるといえます。
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 メデイアリテラシーの根本は「クリティカル・シンキング」だ。

「三密を避けよ」は正解かもしれないが、そんなの関係ないという人もいる。
「パチンコ・満員電車は危険」は正解かもしれないが、お互い黙っていれば大丈夫という人もいる。

 ロジカルに考えられないと、主張の矛盾を見抜けない。 クリティカルに考えられないと、特定の情報に踊らされてしまう。
「木を見て森を見ず」では、さらに大きな危険を招いてしまう。

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