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August 14, 2020

「想定外を生き抜く力」は教育によって培われる 〜情報リテラシー〜


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2011年5月の雑誌WEDGEが出てきた。東日本大震災を扱った1冊で、特集タイトルは「『想定外」を生き抜く力」。

◆岩手県釜石市では、市内の小中学生、ほぼ全員が津波の難を逃れた。多くの者たちは、これを「奇跡」と呼ぶ。しかしそうではない。教育で子供たちが身に付けた対応力が「想定外」を乗り越えさせた。

という片田敏孝氏の特集記事は

「奇跡」という言葉は「思考停止」につながる

ことを教えてくれた。いつか来る災害に備えて防災教育を重ねてきたからこそ、多くの学校で避難ができた。
そのことを、今の「コロナ騒動」に置き換えたら、何が言えるだろうか。

(1)新型コロナウイルスについては、当初より「正しく恐れる」と言われてきたが、今は明らかに「正しく恐れる」を逸脱している。大半が無症状の感染者数なのに、連日の数の多さに大騒ぎしている。死者や重症患者の数で言えば熱中症の方が心配ではないか。

(2)今のような「コロナ騒動」を防ぐには「情報リテラシー」が必要である。
  「正しく恐れる」ができないのは、「ペスト流行」や「魔女狩り」まで遡るから、日本だけの問題ではないし、今に始まったことではない。動物は噂に惑わされないから、これは人間にとって極めて根源的な問題なのだろう。今回だって、マスク、トイレットペーパー、ヨードうがい薬が品切れになっており、いかに情報リテラシーが欠けているかがよく分かる。

(3)ネットでは「芸能人のコメントはいらないから専門家の見解を聞きたい」とか「こういう(逆の)意見があることをマスコミはきちんと流すべきだ」というコメントがある。マスコミの報じ方がバランスを欠いているのだから、我々は自衛策を取らねばならない。
 先の「WEDGE」には「ハザードマップを信じるな」とも書いてある。P33

防災教育の総仕上げとして子どもや親に教えた事は、端的に言うと「ハザードマップを信じるな」ということだ。ハザードマップには、最新の科学の知見を反映させた津波到達地点や、安全な場所が記されているが、これはあくまでシナリオに過ぎない。最後は、自分で状況判断し行動し、行動することの大切さを伝えたかった。

・・・トレースしたら「マスコミ報道を信じるな」となる。マスコミの情報に惑わされるのも自己責任だが、少なくとも芸能人コメンテーターの言葉を疑ってかかる世の中でありたい。

(4)だからこそ、教育の重要さ(批判的思考力の重要さ)が問われている。
「教科書や資料集、教師の言うこというが全て正しい」などと教えてはならないし、重要な話題については多面的に情報を収集する習慣を教えねばならない。

WEDGEには、次のような記述もある。P33
 
◆どれだけハード整備しても、その想定を超える災害が起きる。最後に頼れるのは、一人一人が持つ社会対応力であり、それは教育によって高めることができる。

「教科書だってあてにならないぞ」という小さい頃の体験があれば、テレビや新聞の報道もちゃんと疑ってかかることができる。
「正しく恐れる」が可能になる。

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