2つ以上の例を調べないと、科学ではない。
算数の授業参観ダイアリーの続き。
平行四辺形の特徴を調べるために、教科書には2つの図形が示してある。
計測結果を書き込みできるようにと準備したプリントにも2つの平行四辺形が載せてある。
子どもには2つの平行四辺形について取り組ませていたが、教師がまとめる段階では1つの図形しか扱わなかった。
「そうだね、向かいあった辺の長さは同じだね。」
「向かい合った角の大きさも同じだね。」
・・・これは科学的におかしい。
1つの図形の辺と角を調べて、平行四辺形の普遍的な特徴を断定できるはずがない、
たまたまその図形だけに言える特徴かもしれないからだ。
2つの図形で計測するから、共通した特徴を見出すことができる。
「あ」の図形で言えた特徴を、「い」の図形でもあてはまるかを検証するから、意味があるのだ。
「あ」と「い」の2つの図形でも信じられなかったら、別の図形を持ってきて検証すればいい。
教科書にある「2つの図形」には意味がある。
時間の都合で1つで終わらせてはいけないのだ。
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