「調べる」を「見える化」する
4年生の算数の授業を参観した。
「平行四辺形の辺や角の大きさを調べ、性質について理解する」
本時の目標は「辺や角に着目して、平行四辺形の性質について調べたり説明したりしている」
黒板に書いた本時のねらいも「辺の長さや角の大きさを調べて、平行四辺形のとくちょうを見つけよう」
2つの平行四辺形の載ったプリントを配付して作業を促した。
プリントの図形に計測した数値を書き込むものと思っていたが、多くの子は、その書き込みがなかった。
指導案では「特徴を調べる」「特徴についてみんなで話し合う」とあり、「計測する」と明記してない。
つまり、先生自身も「計測させる・計測した数値を書き残す」という強い意志がなかったのではと思う。
辺の特徴を調べるのに、定規ではなくコンパスを使わせていたが、これは、数値の計測より、どこが等しいか調べることが主眼だったからだ。
この授業における「調べる」は、次の3点が主になる。
①計測する
②計測した数値を見比べる
③計測した数値から言えることを考える
記入された数値をみれば、同じ数値があるから、色分けしたり丸で囲んだりすれば、個々の「気づき」を促すことができる。
本時の「調べる」行動を「見える化」するには、まずはプリントに「計測した数値を書き込む」が必要だった。
全員に数値を記させて、全員に気づきを考えさせる・・これが、本時の「全員の原則」だ。
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