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November 12, 2020

日本人ののエンタメ活用能力は、逆にすごいのかも!

 赤堀侃司氏の『GIGAスクール構想による学校の姿』の動画視聴した中で、印象に残ったのが、日本の子供たちがデジタル機器を学習に活用していないというPISA調査のデータだ。

PISAのデータ自体は、昨年の日本教育技術学会での堀田先生の講座で知った。
「これではいけない。学習の場でPCを使いこなさなくては」という危機意識を持つデータだった。
 

デジタル機器をもっぱらエンタメの道具として使いこなす日本の子供達の様子は、およそ、マイナスイメージで語られている。
 

しかし、ふと、そうでもないのではと思った。
日本がアニメコンテンツで世界をリードしていることと重ねてみたら、むしろデジタル機器をここまで生活に密着させているのは、すごい才能ではないかと感じたからだ。

以前、ホリエモンが「漫画をよく読む」「漫画の情報量はすごい」と、どこかに書いていた。

◆「マンガ日本の歴史」で歴史を学ぶ子が多い事実。
◆ドラえもんやポケモンのようなアニメのヒーローから、勇気や友情を学ぶ子が多い事実。
◆「ブッダ」や「火の鳥」から人生哲学が学べる事実。
◆多くのビジネス書や難解な本がコミック版で売れている事実。

などを考えると、低俗に見られたマンガを、学習に活用する風土が日本にはあることが分かる。
ひょっとしたら、西欧では高尚な貴族しか関わらなかった美術や芸能などの文化をすぐに大衆化させるところが日本の強さであった。

浮世絵などは、庶民の文化の典型だ。

庶民の子は寺子屋で学んだから、識字率も高かった。
庶民の文化レベルの高さは日本の誇りであった。


そう考えたら、日本の子供たちがデジタル機器をエンタメツール、コミュニケーションツールとして使いこなしている姿は、逆に世界の「最先端」かもしれない。
「子供に自由にスマホなんて使わせません」と当然のように語る海外の保護者のインタビューを見たことがあるが、逆に日本の子供の方が「スマホネイテイブ・デジタルネイテイブ」を誇っていいのかもしれない。


アマノジャクだから、批判される日本の子供たちを擁護する側に立ってみた。

根拠が弱いことは重々承知しているが、日本がエンタメ産業で世界をリードできるなら、卑屈になる必要はないのだ。

 

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