学習指導要領の用語の定義(今さらながら)
改めて、新学習指導要領の国語編を読んでみる。
今回、着目したのは、用語の定義である。
「伝え合う力を高める」とは、
人間と人間との関係の中で、互いの立場や考えを尊重し、言語を通して正確に理解したり適切に表現したりする力を高めることである。
「思考力や想像力を養う」とは、
言語を手がかりとしながら論理的に思考する力や豊かに創造力を養うことである。
思考力や想像力などは認識力や判断力などと密接に関わりながら、新たな発想や思考を創造する原動力となる。こうした力を、未来の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」として育成することが重要となる。
「言語感覚」とは、
言語で理解したり表現したりする際の正誤、適否、美酒などについての感覚のことである。
なお、学年の目標については一覧表の後で、重点箇所についての補足がある。
どこまでを目指している
◆「考える力」
12年では、「順序立てて考える力」
第3学年以降では「筋道建てて考える力」の育成に重点を置いている。
◆「自分の思いや考え」
12学年では「持つこと」、
34学年では「まとめること」、
56年では「広げること」
◆「言葉が持つよさ」
12年では「感じる」こと
34年では「気付く」こと
56年では「認識する」
◆「読書」
1 2年では「楽しんで」
34年では「幅広く」
56年では「進んで」
・・・言葉の定義が曖昧だと、その後の議論がズレていく。
原点(原典)に戻り確認する習慣を作ることは、「事実(引用)と自分の考えを区別すること」にも繋がっていく。
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