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December 03, 2020

私たちの思考は「推論の連続」

「考えることの科学」市川伸一著(中公新書1997発行)を紹介された。
サブタイトルが「推論の認知心理学への招待」。
これだけではよく分からなかったが、少し読んでみて、これが論理的思考の本であり、それはプログラム的思考に関わる内容であることがわかった。

冒頭に次のようにある。

夕焼けを見て、「明日は晴れそうだ」と思う。
ある国を旅行して親切にされてたので、「この国の人は皆親切だ」と思う。
「趣味はゴルフです」というのを聞いて「裕福な人に違いない」と思う。
クシャミがやたらに出るので、「カゼをひいたかもしれない」と思う。
前にやった問題と似ているので、「同じ解ける同じ解き方で解けるのではないか」と思う。
・・・
このように私たちの思考は推論の連続と言っても過言ではない。

こういう記述にゾクゾクしてしまう。


例えば第一章で、どのカードをめくれば良いかという問題が例示されている。
(4枚カード問題とか、ウエイソンの選択課題と呼ばれる)。

カードは「A、K、4、7」の4枚。
「母音のカードの裏側には、必ず偶数がある」が成り立つことを確かめよ。


①Aは母音だから、Aのカードの裏側が偶数かを確かめる必要がある。
②kは母音ではないから、カードの裏側を確かめる必要はない。
③4は偶数だが、表側は母音でも子音でも困らないから、確かめる必要はない。
④7は奇数だから、表側が母音だと困る、母音でないことを確かめる必要がある。


注意すべきなのは、この命題は、言い換えれば

「子音の裏側は、奇数でも偶数でも構わない」
「奇数の裏側は、子音でないといけない」

という条件を含んでいるのだ。

なるほど、考えてみれば、授業も推論の連続で、「前にやった問題と似ているので、同じ解き方で解いてみよう」とチャレンジすることでつながっていくのだ。

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