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December 19, 2020

「描写」を指導することの重要性

光村図書の国語の指導冊子に「読むことの授業をつくる 文学的な文章編」というのがある。
手元にあるのは平成27年発行だから一つ前かもしれない。

「青山由紀先生の教材研究」のページに「大造じいさんとガン」の例示がある。

中でも「情景描写と心情」の箇所が気になった。

今年度の小学校学テストの設問に「描写」に関するものがあったからだ。
 

情景描写から登場人物の心情に迫るのは、5年生にとって新たな学びである。どのように教えたらよいだろう。特徴的なのは、第一から第3場面の情景描写は、決まって大造じいさんがこれから残雪に挑もうとするところで描かれていることである。これらの描写は、話の筋という点では、なくても通じる。それでもなお繰り返し表現されているのは、作者の意図があるに違いないと、子供たちに気づかせるように授業構想したい。


・・・「話の筋としてはなくても通じる」  ナルホド!
 

話の筋を追うだけの授業をしていると、「情景描写」を扱うことがない。

すると、学テで、情景と人物の行動を関係づけて読んだメモが出てきても、子どもは何を聞かれているのかわからない。

 

だから、決して、ストーリーを掴んで満足するような授業ではいけない。

高学年になれば、

「内容=何が書かれているか」
「表現の工夫=どう書かれているか」

の双方をしっかり検討しなくてはいけないのだ。

その「表現の工夫」の一環が比喩表現やレトリックであり、描写だ。

 

「大造じいさんがん」は情景描写が明白だ。

「やまなし」は、比喩表現やオノマトペが明白だ。

 

そのような作品の特質を見抜き、その作品らしい授業展開を考えていきたい。


◆学習指導要領「国語」構造と内容の把握(文学的な文章)

【第1学年及び第2学年】
 場面の様子や登場人物の行動など、内容の大体を捉えること。

【第3学年及び第4学年】
 登場人物の行動や気持ちなどについて、叙述を基に捉えること。

【第5学年及び第6学年】
 登場人物の相互関係や心情などについて、描写を基に捉えること

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