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December 03, 2020

「スキーマ」の理解を深める

 

(1)朝放課や昼放課に落ち葉清掃を行っている。
通りがかった子供に、ほうきをはきながら

「お出かけですか?」

と聞きたくなるが、このギャグが通じるはずがない。職員も同じだろう。
子供にも、若い職員にも「レレレのおじさん」の予備知識がない。

(2)落ち葉を集めていると、ふと「たき火」の歌を思い出す。
しかし、落ち葉を集めて焚き火をするなんて光景をずっと見ていない。
「たき火」の歌を情景を想像しながら歌うのは今の子には無理だろう。

(3)子供たちは手づくりの可愛いマスクをつけていることが多い。
最近は、ピンクや緑の格子柄のマスクの子を見かける。
「古風な柄のマスクだね」と反応する人は、「鬼滅の刃」を知らないからだ。
自分も詳しくは知らないが、格子柄が主人公たちの衣装なのだという情報がないとマスクをほめることもできない。

(4)「お笑い」というのは、何の話をしているのかを理解できていないと笑うことができない。
「え、今の話、どこが面白いの?」と周りに聞くほど、野暮な話はない。

(5)知り合いの先生は自分が朝風呂に入っている間に奥さんに朝ごはんを作ってもらって、出勤するそうだ。
私自身の状況を聞かれたから「奥さんが寝ている間にそっと出かけるんだよ。ジュリーみたいでしょ?」と言うと、教頭は理解できたが、教務主任は理解できなかった。40代は「勝手にしやがれ」が通じないのだ。

・・・・というようなエピソードも「スキーマ」なのだと理解している。


あることがらに関する、私たちの中に既に存在しているひとまとまりの知識を、心理学、とくに認知心理学では「スキーマ」と呼びます。 
「わかったつもり」西林克彦(光文社新書)より

※自分が、その用語を本当に理解しているかどうかを試すには、自分の身近な具体例で当てはめてみるとよい。
これは誰に教わったわけではないが実感としてそう思う。
読書量の多い子が文章読解に優れているのは、読みの速度のメリットもあるだろうし、スキーマのメリットもあると思う。
時事問題や歴史・科学のようなスキーマがあれば、内容理解がスムーズだからだ。

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