できない子に寄り添う教師でありたい(2)
私たちのサークルでは、小学校中心の教え方セミナーをずっと続けてきたが、講師陣は、中学や高校の先生にもお願いしてきた。
自分自身、教員生活の中で13年は中学校であった。
中学校でも、もっともっと私たちの活動が広がって、困っている先生方の支えになればと思う。
大変失礼な言い方になるが、本を読まない中学教師、セミナーに参加しない中学教師がいる。
大学まで専攻していた各教科担任の先生にとって、中学の教科内容など楽勝だろう。本や指導書に頼る必要もない。
でも、各教科の専門知識があることと、それを教える授業力とは別ものだ。
そこを分かっていない先生も多い。
自分も漢字を覚えることは苦手ではなかったので、「何回か練習すれば漢字は書けるよ」と根性論で教えてきた。
何度書いても漢字を覚えられない生徒や、ぜんぜん作文が書けない生徒に対して「なぜ、そんなことができないのかな」という思いに駆られることがあった。
自分の指導力のなさを、その生徒の「やる気」のせいにしたこともあった。
名選手が名コーチになれるわけではない。
自分ではできてしまう教科担任は、意識して「できない子に寄り添う」という教師修行を課さねばならない。
授業に困っている先生や、生徒指導で困っている先生がいるなら、私たちのノウハウで何とか支えたいと思う。
悩んでいる先生に我々の活動と願いを伝えたい。
オンラインでの研修が可能になり、これまで時間の都合がつきにくかった中学高校の先生でも、その気になれば参加可能なセミナーが増えてきた。逆に言うと,部活や生徒指導を理由に学びを怠ってきた先生は,サボる理由がなくなったわけだ。
各教科に中学の優れた実践家はおみえだが、教科をメインにするとどうしても人数が分散するので、教科を問わない生徒指導・学級活動・道徳をメインにしたオンラインセミナーを実現したい(続く)
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