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March 29, 2021

「教育技術」についての考察

(1)
行動科学マネジメントやABCモデルをベースにした『教える技術』石田淳(かんき出版)では、
「教える」とは、相手から”望ましい行動”を引き出す行為であるとされている。
・できていない行動をできるようにする。
・間違った行動を正しく行動へ変える。
「望ましい行動を身につけさせる行為」
「望ましい行動を実践させる行為」」
「間違った行動を正しい行動へ変える行為」
といった記述がある(P25.26より)。
(2)
野口芳宏先生が好んで使われたワードに「向上的変容」がある。
 向上的変容がないなら、授業の意味がないというわけで、野口氏の向上的変容は行動科学マネジメントに合致した考え方であったと言える。
(3)
向山洋一先生は『新訂 教育技術入門』(明治図書)の中で、教育技術について「少しごてごてしているが」と注釈をつけた上で、次のように定義している。(P33)
===========
教育技術とは何か
できるだけ少ない手間で、教えられる側に知識・技能などをねらいに沿って身につけるようにする習練によって身につけた教える側の行為
===========
・・・これまであまり意識してこなかった「できるだけ少ない手間で」という部分が今日は引っ掛かった。
◆教育技術を得ると技術のない段階に比べて、「少ない手間」でねらいが達成できるようになる。
・・・これを「教師がラクできる」と解釈することも可能だが、今の自分はそう思わない。
◆5分あればかなりできる。
◆全体に時間が早くなれば、別の活動を加えることができる。授業内容がますます濃くなっていく。
という部分とリンクするからだ。
(4)
これは、かつて岡本浩一氏の『上達の法則』(PHP新書)を自分流にまとめた次の3つの上達の効用と重なっている。
1:同一量を短時間でできるようになる。(時短)
2:同時間で多量にできるようになる。(増量)
3:精密・正確にできるようになる(精度のアップ)
『上達の法則」のサブタイトルは「効率のよい努力を科学する」。
向山先生の言う「できるだけ少ない手間で」と岡本氏の言う「効率のよい努力」は同じ意味であると理解できる。
教える側の指導技術が向上して「時短」「増量」「精度のアップ」が可能になれば、教わる側の個々の技術・技能も「時短」「増量」「精度のアップ」が期待できる。
※なお、
「上達の法則」には以下の効用も挙げられる。
4:他への応用が効くようになる(転用)
5:新たな視点を創造するようになる(独創性)

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