ちょっとしたことにこだわって、教養を深める
6月は、順調な学級にとっては子供が自主的に動き出して楽になるところですが、
「魔の六月」とも言われたりもします。
子どもが担任の言うことを聞かなくなり、友達に対しても我慢しなくなったり、
雨でエネルギーが溜まったりする時期だからです。
あるいは、気温が上昇して、授業に集中できなくなる時期でもあります。
子供を集中させるちょっとしたポイントを過日に教わりました。
あるオンラインセミナーで、たまたま「かつお節」の話になったのですが、
「かつお節があるなら、マグロ節、イワシ節はあるのかな?」
と問いかけられました。参加者は「えー」となりました。
知っている人も知らない人もいたからです。
「かつお節」のほかに「さば節」くらいを知っていれば、あとは類推できます。
クイズ王の人たちは、一つ問題を解いたら、ついでに関連した問題を解いたり、
新たな疑問を自分で出して自分で調べて解決しておくと言います。
これは「かつお節」に限ったことではありません。
国語、算数、理科、社会、生活・・なんでもかまいません。
教師も、このように、1つの話題が出たらついでに疑問を持って余分に調べておく。
そして、子供に聞いて、子供に予想させたり調べさせたりする。
すると、意外な子が詳しくてヒーローヒロインになれるかもしれません。
この時、教師が知らないで聞くのと、知ってて聞くのでは、余裕が違います。
ぜひ、正解を知った上で、知らないふりをして、子供に尋ねてみてください。
あるいは「おうちの人に聞いてごらん」と家庭にふってみてください。
たとえば
「朝顔があるなら、昼顔は、夜顔は?」
「金魚がいるなら、銀魚はいるの?」
「上条町がありなら、中条町、下条町はあるの?」
「ヒメダカ、クロメダカの「ひ」って何のこと?。姫じゃないよね」
ちょっとした疑問を提示したり、調べさせたり、先生が博学をひけらかすことで、
子供は先生の質問を楽しみにします。
そして授業や雑談の時間が楽しみになります。
「今日は、○○の時間にこの質問してみよう。」
ぜひ、毎日の子供とのやりとりを楽しんでみてください。
先生がつまらない顔をしていると、子供に伝染します。
「教育」カテゴリの記事
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
- 防災教育の2つの方向(2024.09.02)
Comments