大きな対比は、作品と自己との比較
演劇発表を見るのは自分の作品分析のトレーニングになる。
場面設定がどうなっていて
作品の展開がどうなっていて
主題がどうなっているか。
を確認するいい機会なのだ。
今回、1つ勉強になった。
作品世界と自己との対比
という読み方だ。
ある中学の発表は、小児病棟で病気や死と戦う生徒たちが主役だった。
明日死ぬかもしれない中で懸命に生きる人物が作り出す作品世界。
演劇を見ていて、思った。
それに比べて自分たちはどうだ!
我々はこんなに恵まれた環境にいるじゃないか。
与えられた時間がいっぱいあるじゃないか。
五体満足で何の文句があるか。
精一杯、今を生き切ろうではないか!
というメッセージが伝わってくる。
作品内の「対比」だけが「対比」ではない。
作品と自己との比較も重要な「対比」だ。
思えば、山田式感想文指導も、究極のポイントはこの「作品(登場人物)と自分の比較」だ。
自分との対比を書くから、感想文の内容が個性的になる。
何年も前に気づいていたことなのだが、すっかり意識から失せていた。
たまたま演劇部の発表を観たのだが、学びは大きかった。
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