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August 01, 2021

大きな対比は、作品と自己との比較

本日は、市内中学校の演劇部の発表会。午前中、3校の発表を鑑賞した。

演劇発表を見るのは自分の作品分析のトレーニングになる。

場面設定がどうなっていて
作品の展開がどうなっていて
主題がどうなっているか。

を確認するいい機会なのだ。


今回、1つ勉強になった。

 

作品世界と自己との対比


という読み方だ。

ある中学の発表は、小児病棟で病気や死と戦う生徒たちが主役だった。
明日死ぬかもしれない中で懸命に生きる人物が作り出す作品世界。

演劇を見ていて、思った。

それに比べて自分たちはどうだ!

我々はこんなに恵まれた環境にいるじゃないか。
与えられた時間がいっぱいあるじゃないか。
五体満足で何の文句があるか。
精一杯、今を生き切ろうではないか!

というメッセージが伝わってくる。


作品内の「対比」だけが「対比」ではない。
作品と自己との比較も重要な「対比」だ。

思えば、山田式感想文指導も、究極のポイントはこの「作品(登場人物)と自分の比較」だ。
自分との対比を書くから、感想文の内容が個性的になる。

何年も前に気づいていたことなのだが、すっかり意識から失せていた。
たまたま演劇部の発表を観たのだが、学びは大きかった。

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