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October 25, 2021

「学習とはシンプルな繰り返し」 ~算数も国語も同じはず~ 

手元に「教育トークライン」2016.7月号、向山洋一氏の巻頭論文のコピーがある。

「向山洋一の授業実践と授業理論」185
学習とは、シンプルな繰り返しである。



池谷裕二氏の『最新脳科学が教える 高校生の勉強法』を踏まえての主張だ。
ここでは、「問題解決学習」を比較して、繰り返しの原則を踏まえた「向山型算数」の良さを述べている。


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算数の問題解決学習は、なぜ駄目なのか。「学習は繰り返し」であるという古来言われてきた経験則と、最新の脳科学の知見を全く無視し、それとは正反対の授業をしているからである。
算数の問題解決学習は、日本中に「算数嫌いの子」をつくり、「算数が分からない子」を大量生産し、軽度発達障害のある子を何万人、何十万人とスポイルしてきた。

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・・・算数についての主張であるが、どの教科にも通じる汎用的な主張でもある。

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国語の〇〇学習は、なぜ駄目なのか。「学習は繰り返し」であるという古来言われてきた経験則と、最新の脳科学の知見を全く無視し、それとは正反対の授業をしているからである。
国語の〇〇学習は、日本中に「国語嫌いの子」をつくり、「国語が分からない子」を大量生産し、軽度発達障害のある子を何万人、何十万人とスポイルしてきた。
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と批判されるような国語の指導法はなかっただろうか。
自分の国語の授業は大丈夫だっただろうか。

再度、向山氏の文章を引用する。

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向山型算数は「繰り返し」のシステムである。同じような流れ、同じような展開によって、授業が進む。
シンプルである。分かりやすい。算数って簡単だということになる。
算数の授業で「説明」は、シンプルなほどいい。
シンプルな繰り返しで「解き方」を「自然に身に付ける」のがいい。
反対に、長い説明、くどい解説は、多くの子どもを落ちこぼれにしてしまう。
教師の長い説明は、ほとんど悪いのだ。同じ話でも「説明」と「語り」は、全く違う。語りで子供をひきつけられる教師はすばらしい。
教養が豊か、体験がいっぱいある教師にしかできない指導なのである。知性がシンプルさをもたらすのである。

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・・・あえて「国語」に置き換えてみるまでもない。
国語の授業だって、「シンプルな繰り返しで、分かりやすくて、国語って簡単だ」となるべきなのだ。

シンプルな繰り返しで「解き方」を「自然に身に付ける」のがいい。

国語においても(他教科においても)、心しておくべき指摘だと思う。
単なる「分析批評の授業」と「向山型分析批評の授業」の決定的な違いはここにある。
そして、椿原正和氏の「学テB問題の指導法」「図読法」が、シンプルな繰り返しで「解き方」を「自然に身に付ける」という点で「向山型」であることもよく分かる。

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