算数の文章問題でつまずかないために(2) ~立式のロジックに合わせる~
(1)
はじめに、子どもが24人あそんでいました。
そこへ、友だちが来ました。
みんなで35人になりました。
友だちは何人来ましたか?
(「わくわく算数」啓林館 2年上P66)
「はじめーなかーおわり」の構造で考えたとき、問うている数は「中」だ。
①はじめに、 24人 いた。
②とちゅうで、何人か 来た(増えた)。
③全部で、 35人 になった。
②で何人来たのかを解くための【前提】は、【足し算で求めるか、引き算で求めるか】が判断できることだ。
24+何人=35
となる場合、35-24の引き算であると理解できるのは、さすがに国語ではなく算数の判断力だろうか。
(2)
48円の鉛筆と58円の消しゴムがあります。
消しゴムを買います。
100円出すと、おつりは何円ですか?
(2年下p116)
単純化すると、たとえば次のようになる。
①58円の消しゴムを買う。
②100円出す。
③「おつりは何円か?
しかし、文章の流れに逆らって、立式のロジックに合わせるなら、「はじめ」は持っているお金の方がいい。
①はじめ、 100円 もっている。
②とちゅうで、 58円 使う。
③最後に、 何円 残るか?
こうすると、
100-58=何円
という式の流れと同じになる。
問題文を立式のロジックに合わせて、リライトする。
こちらは算数ではなく読解力の範疇だろうか。
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