「パラグラフ」と「段落」は違う!
パラグラフと段落は別だとの指摘がある。
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次に掲げるのは、本節冒頭の文章です。
パラグラフはふつう「段落」と訳されますが、段落とは似て非なるものです。
すなわち、日本で段落といえば、通常は「長い文章を、短く適当な長さにまとめた区切り」といった意味に理解されていますが、パラグラフは、そのような形式的なものではないのです。
パラグラフは、「1つのトピックを取り扱う、議論の最も小さなまとまり」と定義できます。トピックとは、そのパラグラフで取り扱う話題・論題のことであり、このようなトピックがさまざまに組み合わされることで、議論が作られ
ていくわけです。
太字の部分がトピックセンテンスで、そのパラグラフでの主張が述べられています。続くサブセンテンスでは、トピックセンテンスの主張が具体的に説明されています。
このような構造を持ったパラグラフを作るように心がければ、だれでもわかりやすい文章を作ることができるのです。
https://www.kansaiu.ac.jp/ctl/labo/%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%EF%BC%88%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%AF%87%EF%BC%89%E3%80%90%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88%E3%80%91.pdf
「関西大学教育推進部監修 レポートの書き方ガイド基礎編」
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以下の解説も、非常に分かりやすい。
◆2.2.パラグラフの作り方
トピックセンテンスとサブセンテンス
パラグラフは、トピックセンテンスとサブセンテンスという2つの部分から構成されます。パラグラフを作るときは、まずトピックセンテンス を述べ、 それに続けてサブセンテンスを述べていきます。
トピックセンテンスとは、そのパラグラフで主張されるトピックを端的に説明した文章のことです。これに対して、サブセンテンスは、トピックセンテンスの主張を支える部分で、さまざまな役割を
持つセンテンスが組み合わされます。サブセンテンスの役割は、主に次のようなものです。
①トピックセンテンスの主張を、さらに詳しく説明する。
②トピックセンテンスの主張の根拠を示す。
③トピックセンテンスの主張の具体例を挙げる。
・・・・パラグラフ構造を意識した文章出なければ、トピックセンテンスを抽出するのは難しい。
とりわけ教科書教材で、教科書批判は避けたいとことろなので、「リライト」という視点で、よりよい改善を試みることを強調したい。
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