「テイラノサウルス」シリーズに教えられた!
人に会うことと、
本を読むことを成長の糧にして
学校の図書館で人気のある絵本の一つが宮西達也さんの『テイラノサウルスシリーズ』です。
主人公の恐竜は、弱い者との出会いによって、自分の持つ力の意味と、本当の強さに気付きます。
例えば『わたしはあなたをあいしています』では、ただの獲物だと思っていた三匹の小さなホマロケファレが彼のえさ探しに出かけて別の恐竜に襲われます。テイラノサウルスは息を引き取る三匹を前にして「ことばが つうじなくても こころが つうじあうことのほうが、どんなに ステキで たいせつだってこと、おまえたちに おしえて もらったよ…ありがとう」と涙を流します。
小さな頃に読んだ絵本の深い意味は大人になってからでないと理解できないかもしれませんが、作者の宮西さんは、あるインタビューの中で、このシリーズを通して「見かけはどんなに恐いものでも、やさしさ、思いやりによって変われるということを伝えていきたい」と語っています。
私は、この宮西さんの言葉を「人は、心の通じ合う相手との出会いによっていくらでも変われるのだ」と理解しました。
同時に、「人は出会う書物によっていくらでも変われるのだ」と実感しています。
ですから、これまでも多くの人にこの宮西氏のシリーズを紹介してきました。
私たちは今まで出会ったたくさんの人や友達に支えられて大きく成長します。
これまでの出会いを大切にするとともに、今後の新たな出会いを通してさらに飛躍していきたいものです。
※、「読書離れ」が問題になっていますが、様々なジャンルの書籍と出会うことで知性を蓄え、感性を磨き、人としての幅を広げていきたいものです。
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