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November 03, 2021

「話し合い」の意味と意義 ~協働学習というからには~

手元にある「学び合い」に関する資料で、元中教審委員の嶋野道弘氏がインタビューに答えている。古い資料だけど意義は薄れていない。
「学び合い」という言葉を聞いただけで拒絶する先生もいると思うが、「協働学習」と同義である。

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◆「協同(共同、協働)学習」のように、学び合いと似た意味で使われる言葉は多くありますが、「考えの違う者が集まり、考えを出し合いながら深める」という点は共通です。
 学び合いは「自己との対話を重ねつつ、他者と相互にかかわりながら、自分の考えや集団の考えを発展させて、共に実践に参加していくこと」と整理できるでしょう。

◆まず「自分の考えを持ち自分を見つめる」ことから始まります。それが「自己との対話」の意味です。
他者とかかわる事によって、自分の考えを吟味し、友だちの考えを取り入れることで、一人では解決できない問題への新たな見方が生まれます。

◆学び合いとは、自己の考えをもち、他者と共に考えを発展させていくものであることを、本当の意味で理解し、思考力・判断力・表現力等を育む上で学び合いの必要性を切実に感じている先生は、意外と少ないのかもしれません。本質を理解しないまま、形だけを踏襲してグループ活動などを取り入れても、中身が伴わず学び合いが形骸化してしまうでしょう。

2011年VIEW21(小学版)vol2 ~特集 思考が深まる「学び合い」~
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・・・個々の考えもないままにグループ活動させれば、賢い子の独壇場になり、相互交流は起きない。
賢い子の言い分を共有するだけでは「話し合い」とは言えないし、「学び合い」とも言わない。


「這いまわる経験主義」と揶揄されたように、いくら見た目が活発でも、深まりのない話し合いなら意味がない。

嶋野氏が指摘するように、形を踏襲しただけのグループ活動は中身が伴わないのだが、「今日の話し合いは盛り上がったね」と勘違いする教師も多い。
残念ながら、前任校にいた学び合い推奨の教師は、子どもをここまで高めたいという思いがなかったから、ワイワイやっていればそれで満足していた。
話し合いのレベルは、教師の力量に規定されるのだとつくづく思う。

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