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December 17, 2021

GIGAスクール以前に育てたい学習の基礎基本

JEES 全国初等教育研究会が発行するフリーマガジン「wutan」2021年3学期号に、GIGAスクール構想に対する様々な提言がある。
読む側の意識によって飛び込んでくる情報が切り取られる。
今回は「GIGA以前の学習規律」という情報が気になった。かつて堀田龍也先生が繰り返し指摘されていた事項だ。

長々と引用するのも気が引けるが、大事なことなので、しっかり残しておきたい。

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新保元康氏の指摘
◆GIGA スクールで成功している学校は、1人1台端末が入る前から授業の ICT 化をしっかり進めているので、戸惑うことなく使えていますし、授業にも馴染んでいます。P3

◆ 最先端に飛びつきたい気持ちはよくわかります。「一人一台端末で個別最適な学まなびを行おう!」と張り切って研究するとか。無理をして背伸びした研究は苦しいし、成果も出づらく、研究が終わった途端、元に戻る恐れがあります。P5

高橋純氏の指摘
◆例えば「先生が大事な話をしている時は手を止めて聞く」といった学習規律を徹底できているか。学級のみんなと切磋琢磨し学び合う集団になっているか。学級経営がうまくいっているか。こうした土台が作れていないと、先生が指示や説明をしているのに、子どもは端末で好きな動画を見たりゲームをしたりしているといった事態が起きてしまいます。
 一方で、学級経営がうまくいき、学びに向かう集団になっている学級は、端末を使って大人顔負けの調べ学習やプレゼンができます。やはり大事なのは、授業力や指導技術や学級経営で、これは GIGA スクールでも不変なのです。(中略)
 まずは学習規律や学習態度、学びに向かう集団づくり、あるいは学習の基礎基本といった学ぶための土台がしっかりとできているか、今一度確認することが先決です。P3

◆ICT 活用の経験値が少ない学校ほど、せっかく一人一台端末になったのだからと、張り切って調べてまとめる学習やプレゼントいった「先進的」な活用に挑もうとしがちです。 ICT を使わなくても、調べてまとめる学習やプレゼンは相当難しい学習活動です。 経験を積んでいないと、何をどうすればいいのか分からなくなります。その状態で1人1台端末を使うため、子どもは学習方法が分からず、ついつい関係のない動画を見たり、お絵かきをして遊んだり、学習として成立しなくなる恐れがあります。 (中略)いきなり最先端に挑戦するのではなくて実態に応じた価値を心がけましょう・P4,5

佐藤和紀氏の指摘
◆先生方に指導やアドバイスをする際には、 ICT 活用のことよりも最初は学習や生活上のルール、学級経営について助言します。「まずはロッカーをきれいに整理整頓しよう」「先生の話を聞く姿勢を全員に徹底しよう」などの話です。 「ICT 活用の助言をもらいたいのに・・」と怪訝な顔をされることもありますが、ここができていない状態で ICT を使おうとしてもうまくいきません。子どもへの細かい配慮ができるかどうかといった基本的なことが実はとても大切だからです。
 例えば、先生が机間巡視をせず黒板の前に張り付いているような学級で、一人一台端末を使うとどうなるでしょうか。先生が見に来ないと分かっているので、子どもは端末でゲームをしたり動画を見たり、好き勝手に遊ぶかもしれません。
 新学習指導要領が求める「主体的・対話的で深い学び」ができているかどうかもチェックして助言します。先生が説明している時間が長すぎるとか、子ども同士で対話してないとか。よく見かけるのが子ども達の発表や発言を受けて、先生がわかりやすくまとめて板書している光景です。「先生がまとめるのではなくて、子どもにまとめさせましょう。そういう力がこれからは求められています」と、助言します。P8.9

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