子どもたちは教師の「圧」によって態度を変える!
JEES 全国初等教育研究会が発行するフリーマガジン「wutan」2021年2学期号に、川上康則先生の連載「子どもたちを輝かせる秘訣」がある。
この中で、教師がどんな空気感で子供進むかということが書かれている。
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「学校には圧が強い教師と弱い教師がいる」と看破した俵原正仁氏(2019)によれば、圧が強いタイプは、良く言えば「エネルギーに満ちている」、悪く言えば「厳しい、一緒にいると疲れる」という基本的特性があり、圧が弱いタイプは、良く言えば「優しい、子どもに寄り添う」、悪く言えば「元気がない、優柔不断、何をしても叱られない」と感じさせる要素をもっているとされます。
圧が強い教師のもとでは子供達は精神的に追い込まれ、大人の顔色を忖度しながら行動するようになり、やがて主体性を失っていきます。多賀一郎氏(2016)によれば、前年度に強圧的にクラスを支配する「教師君臨型」の学級経営を行うと、次年度の子ども達は必ずと言ってよいほど荒れる・崩れるといった状況に陥るといいます。中略
一方、圧が弱い教師のもとでは、教師に対してどこまで許されるかという「試し行動」が増えます。クラスの秩序を保つ「規律」を揺るがすような行動に教師が振り回されると、今度は規律を守るをする子どもたちの方が「自分達は蔑ろにされている」と感じます。中略
いずれにしても教師自身が自分の圧の強さを自覚し、調整を繰り返しながら、教室内の空気感をポジティブに保つ努力を続けなければなりません。
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・・・教師のタイプを父性・母性で分類した場合とよく似ていると思う。
強い圧にも弱い圧にも長所短所があるので、自分がどちらのタイプかを自覚し、短所が出ないように自助努力するしかない。
「子どもたちは常に教師の『圧』を呼んで態度を変える」という川上氏の指摘は重要だ
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