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December 14, 2021

「情報活用能力」の課題の前にやるべきこと!

一つ前の学習指導要領の目玉が「知識基盤社会」に対応する総合的な学習の見直しだった。
平成22年に文科省が「今求められる総合的な学習の時間の展開」という冊子を配布した。https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/1326947.htm

この冊子のサブタイトルは課題となるキーワード満載である。

「総合的な学習の時間を核とした問題発見・解決能力、論理的思考力、コミニケーション能力と向上に関する指導資料」

資料冒頭(まえがき)には次の記載がある。


◆総合的な学習の時間は、変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てることなどを狙いとすることから、思考力、判断力、表現力等が求められる知識基盤社会の時代においてますます重要な役割を果たすものです。
・・・改めて読んでみると、タブレット端末を使った情報活用の授業が求めているものと重なっていることが分かる。

◆近年のPISAや全国学力・学習状況調査の「活用」に関する問題(B問題)などのように、総合的な学力に関する評価手法が確立されてくるに至り、改めて今、現実社会で求められる「課題発見・解決能力」「論理的思考力」「コミュニケーション能力」などが、学校においても強く求められていると言える。p7


総合的な学習の時間の改定の趣旨を実現するためには、問題解決的な活動が発展的に繰り返される探求的な学習をすること、他者と協同して課題を解決する協同的な学習とすることが重要である。加えて体験活動を重視するとともに、思考力・判断力・表現力等をはぐくむ言語活動の充実を図ることが欠かせない。17ページ


また、探求的な学習は「問題解決型な活動が発展的に繰り返されている一連の学習活動」であるとして、次の4つの要素を示している。情報活用の4つの活動内容そのものだ。

①課題の設定
②情報の収集
③整理分析
④まとめ表現

一方、学研の「わたしたちとじょうほう 情報活用スキル編」では、以下の11項目のスキルが示されている。

これらは、まさしく上の4項目の具体化とも言える。


①写真や動画を撮影するスキル
②キーボードで入力するスキル
③クラウドを使うスキル
④情報を集めるスキル
⑤情報を読み取るスキル
⑥情報を整理するスキル
⑦表やグラフで表すスキル
⑧プレゼンのスキル
⑨いろいろな方法で伝えるスキル
⑩SNSを使うスキル
11プログラミングのスキル


・・・タブレット端末が配付されていきなり「情報活用能力」が問題になったわけではない。
以前から提言のあった「探求的な学習」が目指してきたものと「情報活用」の学習のベクトルは変わらない。
タブレットがあろうがなかろうが、探求的な学習の推進は求められてきていたのだ。
今更、戸惑っている場合ではない。
もう一度「探求的な学習」の具現化について、全職員で共通理解を図りたい(「言語活動の充実」も)。

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