ICT活用は手段であって、目的ではない。
この2年間、新学習指導要領が求める「主体的・対話的で協働的な学び」の具現化が、「タブレット端末の有効活用」という手段の問題にすり替わってしまいましたね。
最近の研究授業の実践報告も「タブレット活用・ICT活用」をメインにしたものが多いです。
◆付箋機能(ジャムボード)を使って他者の意見を知り、対話しよう。
◆一覧表(スプレッドシート)に自分の疑問や一言感想、俳句や短歌を書きこもう。
◆自分の学びをスライドにまとめてプレゼンしよう。
これらのICT活用によって「主体的・対話的で深い学び」が実現されることも実感できますが、目的と方法を混同してはいけません。
ともすれば、参観する側が、最先端のICT活用の実践を期待してしまっています。
「ICT活用を加えないと研究授業として見劣りがする」わけではないのだと、研究授業(研究発表)を見る側も自覚しないといけないですね。
※人前で堂々と意見を言う力は、あった方がいいです。
でも、ジャムボードやスプレッドシートに各自で書き込むことが主流になると、意見を言えない子は活躍できますが、率先して意見を言える子の活躍の場は減ります。その子たちの活躍の場も保障してあげたいです。
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