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February 12, 2022

「できる・分かる」を目指す授業は、永遠の課題

◆「できる・わかる」を目指した授業
◆事前・事後アンケートによる子どもの学習意欲の高まり
◆子どもが意欲的に取り組む授業の工夫
などが、今年度の授業研究で話題になった。
考えてみれば、30年前と変わっていない。授業研究の永遠の取り組みでもあると思う。
「できる・わかる」を目指す授業(単元)を教師が求めるならば、
評価項目の中には、
◆授業中、子ども自身から「できた!分かった!」という言葉が出たか。
◆授業終末の振り返りで「できた・分かった」という満足感を示しているか。
を設定すべきであろう。
先生たちが取り組んだ【つもり】では意味がない。指導と評価の一体化だから、子ども自身が「分かった・できるようになった・好きになった・得意になった」という実感がないと、授業評価が教師の自己満足に終わってしまう。
野口芳宏先生が言われた「向上的変容のある授業」だ。
子どもの「振り返り」をエビデンスにした、教師自身の「振り返り」が大事であらねばならない。
できた・分かったの満足感で帰宅し、明日も学校に来たいと思うような毎日にしてほしい。
授業研究の事前・事後アンケートでは「好きか・嫌いか(得意か不得意か)」がよく聞かれる。
研究された先生のクラスでは、研究された教科についての「好き」が確実に増えている。
では、日々、「好き」が増えるような授業づくりをしているか。
そして、そのためにも、先生自身も、何か「得意」を決めて、そこで子どもたちを引っ張っているか。
(子供の憧れの対象になっているか)
もちろん、先生たちも苦手はある。
苦手な分野は子どもたちにも宣言して
「先生、ピアノができないんだよね。」
「先生、パソコン苦手なんだよね」
などと言えば、子どもたちが張り切ってミニ先生になってくれる。
たとえ先生が苦手でも、子供が好きになってくれればいい。
先生に苦手意識があると、できない子の気持ちがわかるから、かえって子供にとってが「いい授業」になるかもしれない。

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