浮世絵は奥が深い!
2月13日のNHK日曜美術館アートシーンで、千葉市美術館のジャポニズム特集を紹介し、西洋美術に与えた浮世絵の影響を語っていた。
美術館のHPには次のようにある。
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/22-1-12-3-6/
色彩としての黒、雨の表現、大胆な構図、そして「浪」。
なるほど!
浮世絵の影響については、自分も調べたことがあるが、「明るい色調」「大胆な構図(遠近法)」以外は触れていなかった。
「北斎ブルー」だけでなく「黒」も浮世絵の特徴だったんだ。
詰めが甘かった。千葉に行きたかったなー。
◆江戸時代を通して大衆にとって身近な存在であった浮世絵版画は、明治時代に西洋からもたらされた「美術」という価値観に値するものとも気づかれることのないまま、大量に欧米に渡り、ジャポニスムと呼ばれる動向を導きました。
◆黒=墨は、浮世絵版画の中でも、最も重要で効果的な色とされています。西洋版画にも取り入れられた、黒い線と面の印象的な表現に注目します。
◆降る雨や雪を描く絵は伝統的な西洋画にはほとんどありませんでした。なぜ浮世絵は、自然が見せる一瞬の表情を主題に取り上げてきたのでしょうか。
◆周囲に高台や建物がなくても、浮世絵師は頭の中で自在に視点を高くして風景を描きました。この影響を受けて、西洋画でも俯瞰図が多く描かれるようになります。
https://www.ccma-net.jp/wp-content/uploads/2021/12/japnisme_flyer.pdf
2月27日の中日新聞日曜版でも、浮世絵(日本に魅せられた画家たち)を扱っていた。
◆「鎖国」をへて世界へデビューした日本。その美術や工芸品は、欧米を熱狂させました。とりわけ浮世絵の自由で大胆な構図・色彩は画家たちに創作へのインスピレーションを与えました。
「モネ」
ジヴェルニー(フランス)の自宅隣で庭造りに没頭。日本の庭園を意識した「水の庭」をつくり、太鼓橋や藤棚、棚などを採り入れた。浮世絵の構図をしばしば自分の作品に生かし、生涯で集めた浮世絵は290点を超えた。
「ゴッホ」
浮世絵に出会い、心酔したゴッホ。模写にとどまらず、その構図や色使いを徹底的に研究し、自らの作品に昇華させた。日本の文化、宗教観、自然観などにも感化され、日本へのあこがれを募らせたv。
「ミロ」
書家と交流した来日以降、余白をいかした書のような作風を一層発展させていった。黒文字のフォルムと鮮明な色彩との美しい調和、幻想性と独特のユーモアが特色。シュールレアリスムの影響を受けたことでも知られる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/162209?rct=daizukai
・・・「ミロ」の件は今回初めて知った。
今は名古屋市美術館でゴッホ展が完全予約制で開催されているが、GWからは愛知県美術館でミロ展があるそうなので、チェックしよう。
もう退職だから「授業づくり」としてというよりは、「教養」としてだろうか。とにかく探求は楽しい。
ちなみに授業した際は「クールジャパン」とつなげて、「真似される日本に誇りを持とう」と結んだ記憶がある。
もう一度、コンテンツを見直してみよう。
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