特別支援教育の知見を広げなければ
特別支援教育については、20年ほど前に全国各地で研修が進められた。
同じような趣旨で10年ほど前にユニバーサルデザインの研修が進められた。
管理職やコーデイネーターだけでなく多くの先生方が公的な研修に動員され、校内研修も積極的に進められた。
今の若い教務主任の中には、当時の研修を受けていない人もいる。時代が変わった。
それは、けっこう心配な事態だ。
特別支援教育に対する理解がないと、たった1人の子どもに振り回される事態が起こる。その危機感が共有されていない。
加えて、最近は支援員のようなT2の加配が増えて、担任の中には
◆自分はフツーの面倒をみるから、手にかかる子はT2に丸投げ
という感覚の先生もいる。
年配者には当たり前の知見も、若い先生にとって初耳である事が多い。
もちろんTOSSの書籍を紹介する事も必要だが、公的な資料の方が受け入れられやすいこともある。
例えば、平成24年度に尼崎市の教員に配付された「みんなの特別支援教育〜授業のユニバーサルデザイン化をめざして〜」
子どもの特性、困り感、学級経営(学年初めの3日間)、特別支援教育の視点を導入した分かりやすい授業づくりのコツなどが紹介されている。
授業スキルアップの10のポイントも、TOSSの盗作かと思えるほどだが、そこはグッとこらえて、TOSSの主張はオーソドックスなのだということの証なのだと受け止めたい。
ぜひ、皆さんも参照ください。
平成24年度 研修配付資料 「みんなの特別支援教育」 - 尼崎市立教育総合センター
「教育」カテゴリの記事
- 行動を価値づけする(2024.09.12)
- 人々が画一化しないために(2024.09.08)
- 「原爆裁判」については、ほとんど知りませんでした!(2024.09.06)
- パラリンピックの理念(2024.09.02)
- 先生が子離れしないと、子どもは自立できない。(2024.09.02)
Comments