だから、特別支援教育の知見が必要だ!
かつて、次のような言葉を教わった。
① 聞いたことは忘れる
② 見たことは、覚える
③ やったことはわかる(理解する)
・・・有田和正先生のお話だったと思う。
リズムが良いので、今なお印象に残っている。
その後、TOSSの中で「感覚優位」というワードを知った。
①聞いたことは忘れる・・・・聴覚刺激だけではダメ
② 見たことは、覚える・・・・視覚情報を活用し
③ やったことはわかる・・・・作業化・動作化を加えよ
口頭説明だけで済ます授業は、聴覚優位の子が学びやすい。
プロジェクターを使ったり板書をしたりする授業は、視覚優位の子が学びやすい。
「前に出る」「立つ」「指でおさえる」など動作化させる授業は、体感覚優位の子が学びやすい。
①スライドを見せつつ、
②詳細を口頭で説明し、
③スライドを印刷したプリントを配って、メモ書きOKなら
「視覚優位/聴覚優位/体感覚優位」の、どの子の「得意(不得意)」もカバーできる。
昔からの言い伝えに学術的な裏付けが加わっている。
このように学術的な裏付けでTOSSの講座は進められるから、話の内容に納得できるし、実際の教育効果も高い。
※あるクラスに、じっと座っているのが苦手な子がいた。
この子は「配達物を配る」という作業がぴったりで、そのことを教師が分かっていれば、授業中、注意せずに、逆に誉めることができる。
ある大学教授は、子供に移動させると騒がしいから、教師が机間指導してノートの丸付けをせよと勧めている。
しかし、授業中、立ち歩くことで脳内が満たされる子もいるし、周囲の子の動きで何をすべきか気づく子もいる。
できた子がノートを持ってくるのは決して悪いことではない(ただし行列をつくってしまったら逆効果だ)。
なぜ、その行為がふさわしいのか、科学的な見地はあるのか。
そこまで踏み込んでくれるセミナーは楽しい!
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