« 用意周到な先生 | Main | 和久田学先生の『科学的に考える子育て』 »

May 08, 2022

「ABC分析」ではなく「ABC理論」

「ABC分析」は、応用行動分析の中で、どうすれば望ましい行動を増やしたり、問題行動を減らしたりできるのか、適切な対応方法を導き出す手法。

・Antecedents(先行条件)「△△のときに」(行動が起こる直前の環境)
・Behavior (行動)     「〇〇をしたら」
・Consequences (結果)「その結果□□になった」(行動の直後に起きた環境の変化)
の3つで行動を分析すること。
おやおや、このABC分析を復習していたら、別のABCを検索してしまった。
【ABC理論】
・【Activating events】出来事を、
・【Belief】どのように受け取るか、(思考・信念・考え方)によって
・【Consequences】結論(感情・行動)が決まる。
この考え方をABC理論といいます。アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリス(AlvertEllis)が1955年に提唱しました。
ABC理論で一番大事なのは、B:ビリーフです。全く同じ出来事を経験しても、ある人は激しくへこみ、ある人は喜ぶといった違いは個人の「ビリーフ」からきている、と考えられています。
出来事(A)に対する受け止め方(B)で、結果(C)が変わる。
「失敗は成功の元」と考えていれば、失敗は失敗でなくなるように、自分がポジテイブかネガテイブかで結果(の解釈)が変わってくる。
なるほど。
信念(B)は、悪く言えば「思い込み・決めつけ・先入観・固定概念・偏見」。
その信念を変えるとマイナスがプラスに見えてくる。
「リフレーミング」「プラス思考」・・・。
たぶん、多くの先生方が「ABC理論」などと意識せずに、「リフレーミング」や「プラス思考」の授業(思考訓練)をされていると思う。
今や高学年でも「ポジティブ(ネガテイブ)」という言葉を自然に使う。
 A  +  B    = C
状況 + 受け止め方 =見え方
不変 + 可変   =見え方
という式は、「変えられないものに固執せず、変えられるものを変えよう」を示している。
自分の「受け止め方」が変われば「見え方」が変わるのだ。
「過去と他人は変えられない」とは、よく言ったもので、
「変えられることは変える努力をしましょう。変えられないことはそのまま受け入れましょう」
というテレフォン人生相談の加藤諦三氏の言葉も、その延長上にある(と思う)。
ABC理論とは、認知行動療法のルーツとなった論理療法の中心的な理論であり、
論理療法は、考え方を変えることで心の問題の解消を目指す心理療法です。
以前、「ポジテイブ心理学」(1998年にセリグマンが提唱)について調べたことがあった。
ポジテイブ感情・レジリエンス・マインドセット・グリット
・オプティミズム(楽観主義)・PTG・フローなどなど。
ABC理論(論理療法)は、それ以前の学問だ。
「プラス思考の授業いいね」ではなく、その学問的なルーツにも少しはこだわっていきたい。
学問は順序正しく系統立てて学んでいかないと、独善的な理解になるので注意しよう。

|

« 用意周到な先生 | Main | 和久田学先生の『科学的に考える子育て』 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 用意周到な先生 | Main | 和久田学先生の『科学的に考える子育て』 »